今日は美濃と信濃の国境付近にある苗木城に行ってきました。
この苗木城、前から存在は知っていたもののエミール的基準では特に行ってみたいポイントも無いのでスルーしていたのですが、職場の後輩が遺構がすげーカッコいいから見てこいとうるさいのと、そろそろ紅葉探しも終わって特に行きたい場所やりたいことも無いかなってことで今回の攻略目標となった次第です。
あの丘の上あるのが苗木城かな?
ってことでこの苗木城、せっかく行くんだからいったいどんな謂われのある城なのかなと事前に軽くwikiってみたところ、さすがに戦国の覇王と戦国最強武将の国境付近最前線にあっただけのことはあります。古くは地元国人の遠山氏が苗木の地に築いたこの山城、織田信長と武田信玄の間を行ったり来たりするという絵に描いたような国境弱小国人城でした。
なかなか観光地整備されているぞ☆
その戦乱刈取り城の歴史を辿ってみると、苗木城を落城させた者リストの中に戦国直情武将・武田勝頼、死んでよかった鬼武蔵・森長可が入っているし、悲哀の弱小国人・木曽義昌が攻め寄せたなどという記録も残っております。
立派なのか貧弱なのか分からないw
そんな戦国乱世の歴史を辿った苗木城のことを考えると色んな事が頭に思い浮かんできました。
武田勝頼は相変わらず小細工無しの直球勝負でこの石垣群を蹴散らしていったのかな?
男・勝頼なら正面突破!
鬼武蔵が攻め落とした際にはやっぱり草木一本残らなかったんだろうかガクガクブルブル・・・
鬼武蔵駆けるとこ血の雨が降る(><)
木曽義昌はきっと信玄の命令で無理矢理重い軍役を付されて動員されていたんだろうな・・・
こんな城攻めたくないよ〜(><)
他にも苗木城にまつわる人物には、織田信忠や徳川家康と言った戦国時代おなじみの人物も数多く登場します。そんなwiki記事を見ていたら、もともとはそんなに行く気の無かった苗木城攻略に、俄然テンションがあがってきたのです。
らせん石垣を上がって行くと・・・
ってことでいざ訪れてみた苗木城ですが見ての通り、石垣は立派すぎるのが残ってるし、まるでロープレの序盤に出てくる小ボスが籠っていそうなデザインの本丸砦がえらく面白特徴的で目を引くのです。
グルグル砦のふもとに来たー
当初は織田武田の最前線で起こった激戦を偲ぼうと思っての攻城作戦のつもりでした。
・・・ですが、あまりに美しい遺構と紅葉に意識を取られ、弱小国人の悲哀城に想いを馳せようなんて気はまるで吹き飛んでおりましたw
ふもとの出丸もカッコきれい☆
それにしてもこの苗木城、いろいろと不思議なお城です。エミール的勝手なイメージで国境付近の小競り合い砦みたいなのを想像していたら、超大規模芸術的な石垣が組まれていることにまずはビックリでした。
こんな石どこからどうやって持ってきたの!?
戦国の当時にこれだけの石垣大工事を行うにはよほどの動員力を持った大大名でなければ出来なそうに思うのですが、この城を築いたのは最初に紹介したとおり、大名と呼ぶには程遠い遠山氏という地方領主です。
遠山氏が侵食され続けた中津川の地
そんでもって苗木城の全ての特徴を一人で全部持ってっていると言っても過言ではないこのグルグル本丸砦w 強いんだか弱いんだか立派なんだか貧弱なんだかよくわかりませんw
とりあえずふもとに流れる木曽川が防御の要に利いてるうえに水の補給もバッチリ行けそうです。
ってことでけっこうイイ立地の城なんだなと思う反面、何度も落城させられているところを見ると、やっぱりショボい国人城で合ってるのかなあという気もします。
やっぱショボいよなw
いったい地方の弱小国人がどうやってこんなに凄美しい城を作ったのか?
果たして苗木城は強かったのか弱かったのか?
戦国の謎に包まれロマンを伝える石垣とグルグル砦の山城は、令和の現代に多くの観光客を呼び寄せ賑わい盛り上がっております。
楽しかったよ苗木城
苗木城
〒508-0101 岐阜県中津川市苗木
さてこの苗木城、本文中にも少し触れましたが、とにかく紅葉がすんごく綺麗で圧巻でした(><)
残念ながら満開状態はちょっと過ぎておりましたけど、その代わりに城内に散りばめられた落ち葉もみじを踏み分けながらの城探索がなんとも気持ちよかったです(^^)
てことで以下、苗木城の紅葉をお楽しみください☆
苗木城は秋の紅葉のみならず、春には桜の名所にもなるようですね。
駐車場はたくさんあるし、遊歩道や案内看板の整備もキッチリしていて、それに何よりあの美しい石垣とグルグル砦です。苗木城は戦国やお城にそれほど興味のない人が遊びに行っても存分十分楽しめるのではないかと思います☆
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