瑞鳳殿 〜墓まで絢爛伊達男〜 (2016.12.17)

戦国の真っ只中、遅れて来た英雄として生を受けた戦国一の伊達男・伊達政宗。
政宗は大坂の陣が終焉し、平和な世の中が訪れてからなお20年を生き続け、その晩期は戦国の世を知る数少ないレジェンド武将として将軍家光に大いに気に入られておりました。


この場所が気に入った!

そんな政宗も齢も70に差し掛かかると、体調悪化で満足な食事もままならなくなっておりました。
今年は参勤交代の江戸参り・・・でも伊達家のために、将軍家光のために、政宗は江戸出立を決意します。
おそらく仙台の地を踏むことは二度とあるまい・・・

「自分が死んだらこの場所に墓を建てよ。」

己の死期を悟った政宗は、城下にある小高い丘・経ヶ峰に杖を突き立てたのでした。


伊達政宗ここに眠る

フラフラになりながらも政宗は、参勤交代の務めをなんとか果たします。でもその衰弱ぶりは誰の目にも明らかで、将軍家光までもが直々に見舞いに来るほどでした。それでも政宗は家光との対面前に行水するなど気丈に振る舞い、最後の最後まで伊達男であることを貫き通します。
1636年5月24日、残念ながら予想たがわず、政宗は江戸屋敷にて満68歳の生涯をとじたのでありました。政宗の最後は伊達男の名にふさわしく、妻子にも死に顔を見せない心意気だったそうです。
政宗の遺体は防腐処理を施され、政宗の遺言どおりに経ヶ峰まで運ばれ埋葬されることとなりました。


死んだあとも派手に行こうぜ!

生前は誰より何より派手好き目立ちたがり屋だった政宗です。その墓の上に立つ霊屋は豪華絢爛に作られることとなりました。黙っていればこの派手派手殿がお墓だなんて、まさか誰も夢にも思わないことでしょう。


伊達男よ永遠に

墓標にまでもその伊達派手な生き様が刻みつけている伊達政宗。この男こそ戦国一の伊達男と呼ぶにふさわしいでしょう。


瑞鳳殿
宮城県仙台市青葉区霊屋下

JR仙台駅から2kmくらい

※その後、仙台駅でずんだ餅を食べて帰りましたw


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