小田城 〜戦国最弱武将は愛されキャラ?〜 (2022.9.7)

今回は戦国最弱大名として名高い?小田氏治の居城・小田城に出撃して来ました。
戦国"最強"武将は誰なのか?という議論となると、信長秀吉家康の三英傑から武田信玄上杉謙信、果ては本多忠勝に真田幸村、伊達政宗などなどと話が盛り上がるところでありますが、戦国"最弱"武将となるとおおむねこの人で意見が一致してしまうという小田氏治さん。いったいどんな人物だったのかと言うと・・・


小田氏治の小田城

小田氏はもともと常陸国・小田城を領する小大名で、鎌倉時代から続く名家です。本編の主人公・氏治は1531年生まれで1530年生まれの上杉謙信とほぼ同年齢。ということは、武田信玄や北条氏康、今川義元の全盛期とも重なっているということです。戦乱吹きあれる坂東の地においてそこそこの領地を持っている小大名が独立を保つことがいかに大変サバイバルなのか?本サイトの常連さんならよくよくご存じのことでしょう。氏治は親北条を基本路線に結城氏、佐竹氏との抗争に明け暮れながら、果ては上杉謙信にもボコられたりして、本城・小田条城を5回くらい落城させられたのを皮切りに支城の藤沢城、戸崎城なども何度も落とされております。


これは見事な土塁!

でも逆にいうと、何度も城を落とされたということは何度も取り返しているということでもあります。このことから氏治は戦国最弱武将であると同時に、何度でも蘇るフェニックス大名とも呼ばれているという何ともおもしろ不思議な存在なのですよ。


でも平城だから弱そうだな(^^;

一般的な戦国のイメージというと弱肉強食下剋上なヒャッハー時代なのではないかと思いますが、この小田氏治という存在を見ていると、この戦国の常識的感覚というものが本当に分からなくなります。


城の隣には資料館が

だって見てくださいよこの小田城跡の写真! なんとも見事綺麗に復元されて、こんなに立派な小田氏資料館が立っているんですよ(><)


小田氏治ってどんな人?

戦国最弱大名という何ともありがたくない称号の持ち主である小田氏治さんだというのに、おおよそ400年後の未来においてもこんなに大事に愛されているんですから・・・戦国時代の実在の小田氏治さんも、何度負けても弱くても、なぜか不思議とみんなに愛され助けてあげたくなるキャラだったんでしょうね。


小田城
〒300-4223 茨城県つくば市小田2532の2

※2022年夏の旅にてのお話です。



◆◇◆ お便り感想♪
こちらの掲示板にてお待ちしております(^^) ◆◇◆


戻る

inserted by FC2 system