日本史上1,2を争うであろう戦の天才・源義経が最後を迎えたのがこの中尊寺のほぼ隣に位置する衣川館です。
衣川を見下ろす高台の上にて
先ほど訪れた中尊寺金色堂は、平日の朝一だというのに凄い賑わいを見せていたというのに、この衣川館にはアタシの他にはたった二人の人としか会うことがありませんでした。
英雄の哀しき最後の地には・・・
源義経と言えば、日本の歴史上初のアイドルと言ってもいい存在です。そんな英雄の終焉の地だというのにこの寂れようはどういうことでしょう・・・それもわずか2km近くにある、義経を殺した愚か者・藤原泰衡の眠る中尊寺にはわんさか参拝客が訪れているというのに・・・
小さな社がただ一つあるだけ
伝承によれば、義経最後の戦となった衣川の戦いにおいて、寄せ手の藤原泰衡軍500に対し、義経の手勢はわずか10名程度だったと言われております。
さすがにこのときばかりは戦の天才・源義経も奇跡の勝利をおさめること叶わず、妻子とともに自害して果てることとなりました。
弁慶も必死に戦ったことでしょう
源義経と言えば、スーパーヒールの平氏一族を滅ぼして京都に凱旋した際にはスーパーヒーローとして称えられ、京都人の人気を一挙独占した華のプリンスでした。得意絶頂だったであろうその時に義経は、それからわずか5年後にそこまで落ちぶれることになろうとは夢にも思っていなかったのではないのでしょうか。
夏草や兵どもが夢の跡
みすぼらしい御堂がたった一つ建てられているだけの義経終焉の地・義経堂・・・このこじんまり感は案外、義経終焉の地としてふさわしい伝わり方なのかもしれません。
義経堂
岩手県西磐井郡平泉町平泉字柳御所14 中尊寺から2km程度
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