甲斐伊豆房総周遊記 (2014年9月14〜17日) その2

第三章 思い出の九十九里浜


いざ房総へ

頼朝が船出したといわれる伊豆の真鶴岬からはだいぶ離れてしまいますが、アタシは三浦半島久里浜港から、以前に乗ったことのある久里浜フェリーにて出港です。


海風が気持ちイイです

東京湾は波が立っていなくて本当おだやかです。なるほどこれなら、北条氏がうかうか油断していると、すぐさま里見一族が船に乗って攻めて来たというのも納得ですね。


ついに上陸!

のんびり凪海をゆられて40分ほどで金谷港到着です。



金谷港からは↑のように、まずは南下して房総最南端の野島崎へ行き、それから北上して鴨川シーワールドでシャチさんと遊び、九十九里浜を疾走して犬吠埼を目指しました。


紅白灯台

金谷港から15分ばかり南下したあたへんの漁港です。
波おだやかな海の向こうに大きな岩があるのが素敵です。


ひょっこりひょうたん岬?

さっきの紅白灯台からもう少し下ったところにある、館山市のあたへんです。
ここいらの海では、せり出た緑の半島が沢山見えます。このような天然の漁港地形だけあって、道沿いには干物やさんや磯料理屋さんがいっぱいでした。


東京湾は青いです

青い海の写真を撮るというのは、何気にアタシにとっての鬼門でした。アタシがいつも写真を撮ってる日本海と違って波がおだやかで、黒潮の色が綺麗だからなのでしょう。アタシの中での日本海というと寒荒いイメージなのですが、東京湾に対しては、青あったかい海というイメージが焼きつきましたね。


これなんてハワイ?

房総半島最南端、野島崎の直前です。海は青いし浜にはアローハな木が生えてるし、遠くにはうっすらと島まで見えちゃっておりまよ。


いやココ絶対日本じゃねーだろw

金谷港から2時間ほどで、房総半島最南端・野島崎に到着です。


最果ての灯台

輝く太陽、白くたなびく入道雲、あったくも湿り気の無い風に青い海。


広がるリゾート地

なんかもう定年退職したらこのへんに家建てて、朝から晩まで魚釣りでもして過ごしたくなりますね。


おさかないっぱい

ここいらの青い天然良好地形な海では美味しい魚がたくさん取れるらしく、地魚料理屋さんがワラワラありました。
で、そん中から適当に当たりを付けて入ったお店で食べた刺身定食がこれなのですが、うーん微妙…
まあイナダとアジはアタシの目の前で一匹モノを捌いておろしてくれたモノで実際美味しかったけれど、「これココで釣れたマグロなんですよ〜」って出された赤身、おいおいおっちゃん、それさっき台湾産メバチマグロってパックに入ってるの出してるとこ見たっつのな(^^; こんな刺身定食に1500円も払ったことにすげーガッカリでした(T T)


まだまだ南国

刺身定食に悲しい思いをしながらも、野島崎から鴨川に向かう途中です。でもこの後の本日メインイベントがもうすぐだと思えばテンション上がって来ましたし、それに何よりどこもかしこもこの南国海岸ですからね。こういう景色を見ているうちに、さっきの食堂のおっちゃんのことも何か笑って許そうって気になりました。
そうして1時間ばかし走ったところで、いよいよ鴨川シーワールドに到着です。


鴨川シーワールド 〜おねーさんになりたいっ!〜

海獣に関しては日本一と言ってもイイ水族館・鴨川シーワールドは、房総半島太平洋側、南から1/3くらいの場所に位置しています。


その中でもナンバー1はシャチさん?

この鴨川シーワールド、普通にお魚さんを見るぶんにも、大きな水槽に綺麗なレイアウトで、全く申し分はないのですが、やっぱりその目玉は色んな海獣のパフォーマンスにあります。


うわっ!白デカっ!

順路通りにお魚見学をして行って、一番最初にビビらせ驚かされる海獣が、このベルーガという白イルカです。
写真で見てのとおりとにかく真っ白で、そのうえ大きさも2.5mくらいあるというんですから見ごたえ十分過ぎって言うか、シャチさんさえいなければ余裕のナンバー1の座にいられることでしょう(><)
しかもこのベルーガさん、ただデカ綺麗なだけではなく、パフォーマンスショーまで見せてくれるってんだから驚きです。
ダイバーの合図で回ったり歌ったり、更には目隠ししながらの連携プレイなどという離れ業まで見せてくれて、本当見ごたえ十分なパフォーマンスでした。


スマイル一家のハッピーホリデー

さて皆さんはアシカショーというものを見たことがあるでしょうか? アタシはこの鴨川シーワールドで初めて見たっていうか、そもそもアシカが芸をするなんてことすら知らなかったのですが、アシカさんたちマジパネェんすけど(><)
この4匹のアシカさんはスマイル一家と言いまして、このショーは、家族みんなで遊びに来ているという設定なのですが、本当にしっかりとストーリー仕立てのパフォーマンスになっているから凄いのですよ(><)
飼育員のおねーさんが、

「おとーさん、準備体操ね〜」

の一声で、本当におとーさんだけが体操を始めちゃって、

「…っておとーさんもう終わり〜? 本当だらしないな〜。それじゃおかーさん見本見せてやってっ!」

おとーさんのダラけた体操のあとに、おかーさんがピシっと決めてくれます。

「それじゃあ、はいきんっ!!」

・・・って本当にはいきんしてるしwww

「次はふっきんっ!」

・・・てちゃんと仰向けになってるよおかーさんwww

「はいそれじゃあ拍手っ!」

ってところで子供たちが本当に手を叩いて拍手したりするんですからマジやばい(><)
子供たちは子供たちで、ボールをパスしながらプールを泳ぐなんて離れワザもやってみせてくれるし、家族みんなでのボール回しもお見事です。
そんなこんなで見せられる家族みんなの楽しい公園遊び?のパフォーマンスに爆笑微笑拍手喝采の大盛り上がりです。いやー笑った笑った大満足ってこれで終わりかと思いきや、最後の最後にカマされてしましました。


一同礼っ

「最後おとーさん、みんなを笑顔で見送ってね♪」

…っておとーさん! 本当に笑顔になりやがったwww
いやーまじビックリですよ(><) みんながそろってペコリとおじぎをしただけでもすげーってのに、今度はおとーさんが一人で前の台座に登ったと思ったら、本当にパカっと口をあけて目尻を下げて笑っているんですよwww

「いやーおとーさん、今日一番盛り上がったね〜」

などという飼育員さんのツッコミも超ナイスで、まじ最高のパフォーマンスでした(^^)

さて次はいよいよ、そもそもアタシがこの鴨川シーワールドに来た一番のお目当てのシャチさんです(><)


カッコかわいいっ(><)

もうシャチさんのカッコかわいさには言葉なんていりませんよね。
この鴨川シーワールドには全部で4匹のシャチさんがいて、一番大きいのが5m弱、一番小さいのが3m弱くらいでしょうか? どの子も超愛らしくて、ショーなどしてくれなくても楽しそうに泳ぎ回っている姿を見ているだけでも全然大満足できましたよ(^^)


おねーさんになりたいっ!

さてそんなシャチさんのパフォーマンスなのですが、正直なところ、ショーと言うようなものではありませんでした(^^;


シャチさんパネエっ!

このような感じでおねーさんとひたすら遊び戯れているだけで、ハッキリ言ってしまえば、おねーさんがうらやましいいい!!!って感想しか出てきませんでしたよ(><)


アタシもシャチさんとゴロゴロしたいっ!

まあそれでも、シャチさんの凄さパネさカッコかわいさを知るためには、やはりこのパフォーマンスは必見でしょう。とにかくおねーさんがうらやましくてうらやましくて仕方なくなるのはしょうがないにしても、シャチさんが陽気で明るいナイスガイだってことがとてもよくわかるパフォーマンスでした。
てかしつこいようですが、アタシもシャチさんと遊びたい〜〜〜〜!!!(><)

他にもイルカショーもやっていたのですが、アタシはシャチさんのパフォーマンスを最高のアングルで鑑賞するために1時間くらい前から場所取りをしていたが為に見ることが出来ませんでした(^^; 
もっともスケジュールとしては、
イルカショー2:30〜2:50頃、シャチさんショー3:00〜3:20頃
って感じで連続でショーを見れるようにはなっているんですけどね。(結果としては、イルカショーを見た後からでもシャチさんのショーを見る場所は適当に空いてましたが)


皇帝ペンギンさんもいました

ちなみにアタシは新潟のマリンピア日本海でイルカショーを見たことがあるのですが、イルカショーはシャチさんのパフォーマンスと違ってパネかったっす(><) 芸の種類が多いし連携ワザもあるしでこれまた超感動モノでした(T T) ってかアタシはあのイルカショーの感動があったればこそシャチさんにも超超期待していたわけですからね。
アタシが今から20年くらい前に見たマリンピア日本海のイルカショーですらあれだけ面白かったんだから、鴨川シーワールドのイルカショーはきっともっと凄いんだろうなあ…
シャチさんにもまた会いたいし、鴨川シーワールドにはいつかまた訪れてみたいものです。

鴨川シーワールド
千葉県鴨川市 国道128号線沿い

ショーがパネェ度/★★★★★


ついつい鴨川シーワールドに長居してしまいました(^^; 次の目的地は九十九里浜です。


あ〜あ〜♪ く・じゅ・う・く・り・はま〜♪

当初の予定では、太陽燦燦3時頃には、思い出の九十九里浜に到着予定だったのですが、予定を2時間ばかしオーバーし、もう太陽が沈みかけておりました。


いや何の思い出も無いのですが(爆)

でもこの紫色の砂浜を見ていると、むしろ到着したのが夕方で良かったように思えますね。何の思い出も無いってか初めて来た九十九里浜だというのに、忘れていた何かを思い出すようでした。


七輪で焼くと美味しいっ☆

さて九十九里浜あたへんは、イワシと干物が名物とのことなので、これまた適当にイワシ&干物料理屋に入ってみました。自分で七輪を炊くというのがなかなかオツで、美味し楽しくアジとイワシを堪能できました☆ 干物はもちろん、つみれ汁がとっても美味しかったです☆


翌日もっかい来た昼間の九十九里浜

それにしても九十九里浜、マジで九十九里でした☆いやはや何処まで行っても浜浜浜の砂砂砂っ! この砂具合は鳥取砂丘にも全く引けをとることはありませんでしたね。
とにかくアタシは、長い長い長〜〜〜い砂浜な海岸線を見たくてこの九十九里浜に来てみたのですが、全くもってその通り期待通りな景色が見れて本当に良かったですよ(^^)

そうしてこの日の宿泊地・銚子についたときはすっかり夜になっておりました。
そもそもアタシがなぜ銚子に宿を取ったのかといえば、美味しい銚子港のお魚を食べるためだったのです。…が、晩御飯はもう九十九里浜で済ませてしまっています。だったらいったい何しに銚子に来たのやら…せっかくだからそのへん適当に散歩して何か面白いモン探してみるかと思いきや、この銚子という町、ほんとなんもねえ(><)
しょうがないからチョロっとパチスロやって本読んで寝ることにしました。てか銚子のパチスロ屋!なんでラージャン引いて400枚しか出ないんじゃー!!!!

ってことで何も無かった銚子の一夜が明けた朝一の6時半、犬吠埼に向けて出発することにしました。てか当初の予定では、犬吠埼は昨日のうちに行く予定だったんですけどね(^^;


何処かで見たような?

銚子からほんの15分ほど走ったところで見えたのがこの景色です。
「おお〜この灯台なロケーション、絶対どこかで見たことあるぞ!」
と思ったのはきっとアタシだけではないでしょうw
犬吠埼といえばこの灯台っしょ。あ〜写真と同じ風景だ〜って写真を撮ることができて大満足でした(笑)


これにて任務完了☆

犬吠埼のあの灯台の向こう側を5分ばかし走ると、こんな景色が広がっております。これがあの灯台の裏側です。
犬吠埼は▲地形の先端でして、あの灯台の北側が鹿島灘、南側が九十九里浜という境目なのですよ。アタシはその犬吠埼に辿りついたので、これでついに房総半島太平洋岸制覇を成し遂げたということになりました(><)
いやーどうでもイイっちゃどうでもイイことなのですが、房総半島のあの先っちょから茨城との国境である犬吠埼まで走りぬいたんだなと思うと、なんかこみ上げてくるものがありましたね(T T)
優しい凪海のフェリー旅に始まり、岩と島が見える青い海、それなんて南国なトロピカルビーチ、カッコかわいいシャチさん、思い出の九十九里浜に最果ての灯台…千葉の海一つを走りぬけただけで、それはもう7つの海を制覇したような充実感でした。


そんなこんなで終了した2014年夏休み旅、とっても楽しかったです☆ 毎年書いていることですが、やっぱり旅っていうのは、実際その場に行ってみないと分からない醍醐味が味わえるというのが最大の魅力ですね。
正直今年の旅には失敗も多かったです(^^; まずは渋滞にいっぱい巻き込まれてかなりキツい思いをしました。いっぱい道にも迷ってます。それから食べ物関連ではハズレの店ばかりを引いてしまい、毎年恒例のおまけの章「美味しいものいっぱい食べました★」を書くことが出来ないという低落ぶりです。
でもでもでも、旅ってのはそんなアクシデントを含めての旅なんですよね。何の苦労も無い旅なんてのは面白くありません。色んな障害を乗り越えてこそ旅とは面白いものですよ☆



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