群馬県藪塚市 ジャパンスネークセンター
〜マムシ一筋46年〜 (2014.3.29)

群馬県の片隅に、ヘビが大好きな人にはたまらないヘビの王国、ジャパンスネークセンターというところがあります。


なんというB級感w

ネットでの事前調査でその評判は聞いていたのですが、案の定な場末な田舎感にちょっと笑ってしまいましたw でもアタシはこういう手作り感のある場所は、なんか暖かい感じがして大好きです☆ このなんとも言えぬショボいスネークセンターの入り口に、アタシは多いにテンションを上げたのでありましたw


これは期待を裏切らない

施設の中に入ってみると、これまた自然感があふれていてとてもイイ感じです。そもそもヘビなどという一般的に見て怪しく危険な生物の集まる場所なんだから、これくらいホンワカしていた方が安心ですよ。


何処にいるんだよ(><)

でも残念ながら、ヘビさんたちはまだまだ春眠暁を覚えていないようです。表のブースを眺めても、元気にニョロっているヘビさんを見ることは出来ませんでした。


サイエンスですね〜

施設内にはこのように世界中のいろんなヘビさんたちが集められており、これはなかなか見ごたえがありました。でもやはりこちらのヘビさんたちもまだまだ冬眠モードから抜けきっていないようなのが残念でした。
もっとあたたかくなってから来て見れば、きっと楽しくニョロニョロしているヘビさんを見ることが出来るのでしょう。


お目当てはこれでしたw

残念ながら来る時期を間違えていたためにヘビウォッチングは少々物足りない結果に終わってしまったのですが、実は今日アタシがこのスネークセンターに訪れた一番の目的はこれだったのですよw
最初に結果から言ってしまうと、こちらのメインミッションの方では思いもかけずに超貴重な体験ができ、大々大成功の大満足でした☆


まずはかけつけ一杯?

このスネークセンターレストランの店長さんが、めっちゃ面白くてイイ人だったんです。アタシが入店するや否や、この秘伝のマムシ酒をドンと出し、

「どうです効きそうでしょう。私は毎日朝から晩までこればっかり飲んでいるんですよ!」

などと語り出し、

「よし! 他に誰もいないことだし、厨房ん中来てみませんか? 捌いて料理するところを全部見せますよ!」

などとちょー嬉しいことを言ってくれたのです(><)


これぞ匠のワザ

さすがに46年間マムシと共に生きていると豪語する店長さん、実に鮮やかな手つきでマムシを掴み取ってくれました。


おっかねー(><)

「ほらほらこの牙、ちゃんと写真に撮ってくださいよ!」

サービス精神まで旺盛なんだから完璧ですよこの店長さん(T T)

エミ:
「いや〜やっぱそうやって掴まれてても近づくの怖いっすよ〜。やっぱプロのワザって凄いですね〜。」

店長さん:
「な〜に大丈夫です。私はほんの7回ばかし咬まれたことがあるだけですからw」

…ってなんかさりげなく凄いこと言ってるんスけど店長さん(^^;

店長さん:
「こんなふうに手がぶよぶよになって死に掛けたりもしてるけど、でもやっぱり私はヘビが大好きだから止められませんよ。」

そのように語ってくれる店長さんの笑顔は本当にイイ笑顔でした。


ピクピクしてる(^^;

店長さん:
「ほらよく見てくださいよ。ちゃんと動いているでしょ。これがマムシの心臓ですよ。それからマムシの生き血はこうしてしっかり動脈から取らないとダメなんです。」

これまた見事な手さばきでマムシの生き血を抜き出して、ササっと飲める状態にしてくれました。マムシの生き血は出すとすぐに固まるとのことなんで、パパっと飲んでみたのですが、残念ながら特に美味しくもマズくもありませんでした(^^; でもこの生き血は味を楽しむものという訳ではなく、滋養強壮のためのものです。こんなふうに腹掻っ捌かれ心臓掴まれてもなおニョロニョロ動き回るマムシの血なのですから、きっと効いているに違いありませんよ。


スパっとはげます

血を抜いたあとは皮剥ぎ作業なのですが、あんまし綺麗にスルっと剥げるものだから、見ていて何とも気持ち良かったです。


美味しそうな白身

こうして綺麗な白身状態になってもまだ動き回っているのですからマムシの生命力って凄いです。店長さんが言うには、この状態でも3時間くらいはクネクネしているそうです。


カンカンカーン!

エミ:
「何やってるんスか?」

店長さん:
「こうして叩いて身をほぐして柔らかくしているんですよ。そのままの状態だと固くてダメですからね。」

なるほどマムシ料理も奥が深いです。


皮もとっても綺麗☆

そういえば流しのところに放置されていた皮がなんか綺麗だったんで、ちょっと拾って広げてみたら、超綺麗じゃありませんか。ってそうだよなヘビ皮って言ったら高級品だし、店長さんのベルトや財布もすげー立派なヘビ皮だったしなあ。

エミ:
「こんな小さなマムシの皮でもすげー綺麗なんですね!」

店長さん:
「だったらそれおみやげに持って帰ります? 後で腐らないように塩漬けにしてあげますよ。帰ったら冷蔵庫で冷やしておいて、2,3日したら外に出して乾かしてくださいね。」

やっぱ店長さん最高だー(><)


ジュワジュワジュワ

アタシが入店してからココまでに要した時間は30分くらいでしょうか? 店長さんの至れり尽くせりなサービストークも相まって、この上なく貴重で楽しい時間を過ごすことが出来ましたよ(^^)


できあがりっ☆

おお〜ちょーうまそ〜☆ っていうかそりゃそうだ。あんなに綺麗な白身を料理したんだから、美味しそうに仕上がるに決まっているじゃんw それに何より、これだけマムシに対する愛情いっぱいな店長さんが、あんなに楽しそうに料理してくれたんですからね☆
という訳で実際に食べてみた感想なのですが、残念ながらものすごーーーく美味しいというほどでは無かったですが、まずまず普通に美味しいから揚げでした(^^) このから揚げを食べている間も、店長さんのマムシトークのおかげでとっても美味し楽しい時間が過ごせて大満足でした☆

それにしてもマムシ一筋46年の店長さん…毎日朝から晩までマムシ酒を飲んでるだけあって、66歳には全然見えませんでしたね。大好きなヘビ達と戯れながら、大好きなマムシ酒を飲み続けている人生は、本当幸せそうに見えました。
アタシもいつか年をとったとき、店長さんのような笑顔でいたいものです。

ジャパンスネークセンター
群馬県藪塚市 北関東太田藪塚インターから15分

人生充実度/★★★★★


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