加茂市・加茂川 〜鮭登りし故郷の川〜
新潟市から車で1時間ばかし山に入っていったところに加茂市という小さな地方都市があります。
この加茂市の中心部には浅い小砂利に透き通った水という綺麗な加茂川が流れており、その河原はちょうどよい散歩道に整備されて市民の憩いの場となっております。5月には空一面に鯉幟が舞うのが有名ですが、その姿は本当に圧巻なのでありますよ。
加茂川名物・鯉のぼり
さて去年の12月の話になりますが、ちょっとこの加茂市に遊びに行った折、なんのけなしにこの加茂川の河原に降りて散歩をしていると、何やら川の方でパシャリパシャリと水飛沫があがっています。いったい何ぞやと夕暮れの加茂川を覗き込んでみると、おおっ!なんかすげーデカい魚がいっぱい泳いでいる!!これってもしかして鮭!? うわっ!すげーーーー(><) ってな感じに偶然、加茂川を溯上する鮭の大群に出くわしてしまったのです!
あとで家に帰って調べてみると、どうやらこの加茂川漁協が毎年鮭を放流していて、この時期の鮭の溯上は加茂川恒例の風物詩だということが判明したのでした。
そういう訳で、アタシは知らずにたまたまその鮭の大群に遭遇したためにカメラを持ち歩いておらず、せっかくのそんな大感動な絶景の写真が撮れなかったのですよ。という訳で今年こそは!と太陽燦燦なこの秋晴れ日にもう一度、改めて加茂川を訪れてみました。
憩いの河原
この加茂川は駅からほんの歩いて5分ばかしの中心部を流れており、その護岸は見てのとおりびっしりコンクリートで固められております。なんとも味気の無い自然感ゼロの河原なのですが、流れる水がとても透き通っているためか、不思議と清涼感に溢れています。
しゃがんで手をのばせば届くようなその輝く水面を覗き込んでみると…いたーーーー!!!去年と同じ光景だー(><)
今年も登って来てました★
写真のコンクリートジャングルな護岸とは裏腹な自然感いっぱいの清流には、大きな鮭さんがピチピチと跳ね回っているではありませんか☆
面白そうに♪泳いでる♪
何しろ去年、アタシは日の暮れた薄暗い河原を何も知らずに歩いていたというのに、パシャパシャ音が激しいので鮭さんの群れに気付いたというレベルだったのです。どんだけいっぱい鮭さんがいて、川が近くて浅いかということでしょう。
アップにしてみました
アタシは生まれてこの方、こんな大きな鮭さんの溯上を見るのは初めてのことだったので、めっちゃ感動してしまいました(T
T) 小さな鮭さんがこの場所から海へと下って行って、何年もかけて大きくなって帰ってきたんだということを想像すると本当泣けてきます(><)
それにしても加茂市、こんなにたくさんの鮭さんが見れる綺麗な川べりのことを、なんでもっと宣伝しないんでしょうね? きっと沢山の人が見に来てくれるんじゃないかと思うけどなあ…ってかこの鮭さんの訪れてる憩いの川べりにはぜひぜひいっぱいの人に見て感動して欲しいと思いますよ☆
加茂川
新潟県加茂市 JR加茂駅から徒歩5分
故郷度/★★★★★
さてこの加茂川からちょっと離れた所には加茂山公園というなかなか楽しいスポットもあり、そちらの方も気持ちよく散歩してきたところなのですが…がーん!さっきあんまし鮭さんに見とれすぎていて、川にカメラを落としてしまったのですよ(><)そういう訳で加茂山公園の美しい紅葉の写真を撮ることができず、加茂川漁協の狩漁風景も撮りこぼしてしまったがために写真がこんなに少ないのですよ(T
T)
でも幸い、カメラは手を伸ばしてなんとか水底から引き上げることが出来まして、家で乾かしてからスイッチオンしてみたところ、無事に作動しましたけどね。ってことで来年は、加茂川漁協と加茂山公園の様子を激写するために、もう一度鮭さんに会いに行かねばなりませんw
村上市・三面川 〜鮭の町の鮭観光〜
さて11月〜12月は鮭の溯上シーズンです。この日も新潟の11月末にしては珍しく、天気と気温に恵まれたので、今度は村上市・三面川の鮭さんを訪ねてみることとしました。
さすがにブランド鮭の川だな
この三面川の鮭は、村上の塩引き鮭というブランドで、全国レベルで名の通っている逸品です。そんなブランド鮭が揚がってくる全国区の鮭川はさすがに広く大きくて、加茂川とは違いますね。
こっちにもいたいた☆
そのため加茂川とは違って近くまで行って鮭さんを見れるような場所が殆ど無く、なんとか近づいてこの一匹だけをフィルムに収めることが出来ました。
先日、加茂川であんなにたくさんの鮭さんを見ることが無ければ、この一匹でも十分に感動できたのでしょうけどね。これだけ大きな川では鮭さんの勇士を拝むことはちょっと難しいようです。
村上は鮭の町!
でも村上市は三面川の塩引き鮭というブランドを持つ鮭の町です。その川べりにこんなに大きな博物館を作っているくらいなのですから、やはり溯上する鮭を観光客に見せることが出来ないという状況は許せなかったのでしょう。
こっちへいらっしゃいw
というわけでなんと!この鮭の博物館イヨボヤ会館周辺に三面川から無理矢理人造の支流を引いてきて、鮭が登って来る鮭公園・サーモンパークというものを作ったのです!
ってことでこのサーモンパークの小川でも、溯上してくる鮭さんを見ることは出来たのですが、残念ながら水が濁っていてあまりそのカッコいい勇士を拝むことは出来ませんでした。
これじゃあなあ…
このサーモンパーク内の人造流は、そっくりそのままイヨボヤ会館の中から見ることが出来るというのが一つのウリなのですが、なんか思ったほど楽しくは無かったですね。
いやもちろん、アタシはこの村上市の鮭観光にかける情熱は評価しますし、このイヨボヤ会館から川の中が見れるという仕掛けも立派なものだと思います。
…でもやはり、先日加茂川で見た綺麗な清流を悠々泳いでいく鮭さんと比べてみると、公園の池の鯉と水族館を足して2で割ったくらいに思えてしまうんですよ。
綺麗な水槽もありました
イヨボヤ会館には他にも鮭と鮭漁に関するものが沢山展示されており、多くの観光客で賑わっておりました。もっともアタシはそういうの全然興味ないから、川の中を覗ける水窓以外は総スルーでしたけどね(^^;
それにしてもあの賑わい様、先日訪れた加茂川にはお散歩中の近所の住人くらいしかいなかったのにエラい違いでした。
村上といえば塩引き鮭☆
さてサーモンパークとイヨボヤ会館を歩き回ったあとは、三面川の鮭をお腹で堪能です☆ イヨボヤ会館の隣にあるレストランでは村上冬の風物詩ともいえる干した鮭がいっぱい並び、食欲をそそってくれました。
はらこ丼と塩引き鮭あわせて2500円!
ってことで食べたのがこの、はらこ丼プラス塩引き鮭の単品です。値段はちょっと張ったけど、さすがに美味しかったですね(^^)
アタシは脂の乗ったサーモンよりも日本風のパッサリした鮭の方が好きなのですが、この村上ブランドの塩引き鮭はそんなアタシの嗜好にピッタリの大満足な味でした☆ はらこの方も醤油の利き加減が絶妙でしたね☆
鮭登る三面川
三面川イヨボヤ会館
新潟県村上市 JR村上駅から5キロくらい
イヨボヤ度/★★★★
グルメ度/★★★★★
という訳でこの秋二連発の鮭尽くし、いかがだったでしょうか? 純粋に鮭の溯上を見て感動したいということなら加茂川一押しですけれど、イヨボヤ会館とサーモンパークも観光地としてはとてもイイ出来なのではないかと思います。
ってことで来年のアタシなのですが、きっと加茂川で鮭さんに会ってきて、それからイヨボヤ会館に塩引き鮭を食べに行くのではないかと思いますw
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