佐潟・ハーブランドシーズン 〜秘密の花園〜 (2014.6.8)

新潟市西部には佐潟と呼ばれる干潟があります。
この佐潟、白鳥で有名な瓢湖と同じくラムサール条約に登録されており、沢山の水鳥たちが訪れる干潟の楽園となっております。


最果てに見えるのは角田山

美しい湿原の周りは遊歩道で囲まれており、おおよそ1時間程度で1週できます。


最低限の整備具合がイイですね

佐潟の遊歩道は福島潟と同じく、自然を壊さぬよう景観を損ねぬよう気を使った作られ方をしており、良くも悪くも自然的です。草はワサワサ伸び放題だし、水はドロドロ濁っているし、干潟の景色が楽しめるポイントも限られております。


このカオス空間こそが干潟

だがそれがいい。
大自然とはかくも雄大なものであり、人間とはなんてちっぽけな存在なんだということが実感できて、この時この瞬間に人としての生を受け生きているという事実に感動してしまいます。
たかだか周囲5km程度のちっぽけな佐潟ですが、無限に奏でられる鳥たちの歌、あちこちを飛び回る色鮮やかトンボたち、こんなにも多くの生命を育んでいるのですからね。
こうして自然と命の雄大さに感動しながら佐潟をグルリ一周して来ると、何やら気になる看板が一つ立っているのを見つけました。


ハーブランド?

ええええっ! こんな最果ての湿地帯にハーブランドっていうか人が常駐している施設なんてあるの!? まずはこのことに驚きです。いやほんと、佐潟ってのはそれくらい自然に自然なスポットなのですよ。


WELCOME TO MY GARDEN

いやまさか、この泥と沼の湿原の奥地に、こんなに見事なお花畑があるなんて! その驚きったらありゃしませんでした(><) これは正に秘密の花園としか表現のしようがありません。


秘密の花園の奥には…

秘密の花園を抜けた先には、こんなに素敵でセンス溢れる喫茶店がありました。
アタシとしては、大いなる命の営みを感じられる泥でザワザワな干潟だけでもこの世の楽園と感じるには十分なのに、その楽園の奥には更なる秘密の花園が待ち受けていたというのですから、もう驚き感動の雨あられでした。


楽園で摘まれたハーブたち

この秘密の花園の管理人さんが、これまた素敵なおねーさんなのです(><)自然な笑みでハーブティーの入れ方をとても親切にレクチャーしてくれました。このおねーさんのおかげで、これから飲むのは決してただのお茶なんかではなく、この楽園で摘まれた花の滴なんだなという気分にさせられました。


花の滴と恵みのケーキ

秘密の花園から楽園を見下ろし、花の滴と恵みのケーキを味わう。もうこの感動は言葉にも文章にも出来ません。


楽園のティールーム

このへっぽこな写真から、その感動の1割でも伝えることが出来たらこれ幸いに思いますよ。


この花たちの滴なんだな

正直、アタシはこの記事をアップするかどうかちょっと悩んでしまいました。だってココは「秘密の」花園なんですから。
でもやっぱり、こんなにも素晴らしい場所を訪れて写真を撮ってきたのですから、そこは文章を書かずにはいられませんでした。
ともあれ、アタシはいくつもの隠れ家的名所を訪れて、それを紹介してきたつもりですが、その場所のことを自分の胸だけにしまっておこうと思ったのは初めてですよ。
もっとも、そもそもこの楽しく遊び草が最果てのシークレットルームみたいなものですからね。いつのかどうか分かりませんが、いつもウチに遊びに来てくださる方、あるいは何かの拍子にこのページを見てくれた方には、この秘密の花園のことを教えておかないとですね。

ハーブランドシーズン
新潟市西区 佐潟遊歩道


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