山梨奥多摩秘境探索(竜門峡〜大菩薩峠〜奥多摩湖)
 〜少し都心を離れれば〜(2010/7/23) 

日本の中心・東京都ですが、ちょっと23区を離れれば、そこには山深い秘境広がっているという…そんな話を聞きつけて、今回は山梨県境から奥多摩地方を抜けて東京都に出るというコースを探検して来ました☆

山梨から東京都に至るには、県境にある山の北側・国道411号線を通って奥多摩に出るか、山の南側・国道20号線又は中央自動車道を通って八王子方面に出るかのどちらかのルートを通ることになるのですが、今回の任務は県境付近の秘境を捜せ!です。と言う訳で、今回選択したコースは、南側の国道20号線から県境にある山・大菩薩峠を抜けて北側の411号線に至り、そこから奥多摩を目指すというなんとも非効率なルートを辿ってみることにしました。

★竜門峡 〜独り占めの清涼空間〜

甲府市のハズレにある中央道・勝沼インターを降りて国道20号線を走るとと、20分もしないうちに大菩薩峠への入り口に差し掛かります。それまで2車線だった国道が1車線になり、よーし本格的な山道になったなと気合を入れて登って行くと、10分ほど走ったところで「竜門峡入り口」なる看板が見えてきました。…なんだかアタシの気になる場所センサーが凄く反応しています。


この先が気になるぞ

この竜門峡、当初の計画には入って無かったって言うか、そもそもそんな場所すら知らなかったんだけど、どうにも気になってしまったんで、少し足を踏み入れてみると、おおっ、目のすくむような高っかーい橋の上から轟々たる清流が流れてるのが見えるじゃん! 


目が眩む〜(><)

こんな入り口付近ですらこれだけの景色が見えるんだから、この奥にはどんな凄いモノが待っているんだろうとワクワクしながら竜門峡遊歩道を歩いて行くことにしました。


ヒンヤリ涼しい遊歩道

この竜門峡遊歩道、道幅は狭いし整備の加減は微妙だしでとにかく歩きにくいのですが、だがそれがいい☆ 足の下に土の感触がしっかり実感できるし、その狭さ故に自分が自然の中に一体化しているんだなって感触が味わえるんですよ。


少し道をはずれれば・・・

こんなキツい道だから、アタシみたいな運動不足な人間が歩けばすぐに息が上がってハァハァぜいぜい汗だらだらになっちゃうんだけど、ちょっと脇を見ればサラサラな清流が流れていて、その冷たい水で顔を拭けば疲れなんて綺麗サッパリ吹っ飛んでしまいます。


体力全快☆

また、こんな辺鄙な場所だから、あとにも先にも自分以外の人間にはついぞ1組しか遭遇することがありませんでしたので、川のせせらぎと鳥の歌声以外に聞こえてくる音も無く、このヒンヤリ涼しい自然空間の殆どを独り占め出来たようで、とても贅沢な気分が味わえました。


人っ子一人いやしねえw

★大菩薩峠・上日川ダム 〜山頂の巨大人造物〜

山梨奥多摩秘境発掘作戦、まずは順調成功な出だしで飾ることが出来たところで竜門峡を跡にし、次に辿りついた場所は上日川ダムです。もちろん、この上日川ダムも当初の予定どころか存在すら知らなかった場所なのですが、これまた何やらアタシの面白そうな場所センサーにピピっと反応したんでちょっと寄ってみると、さっきの大自然な竜門峡とは全く逆の意味でビビらされることになりました。


こんな場所もあったんだ


広がる大斜面

まさかこんな山の上にこんなデカい人造物があって、これまた人っ子一人いないってんですもん。裾野に広がる石の大斜面は、ココが1時間もかけて登ってきた山の上であるってことを忘れさせてしまう大迫力でしたよ。


ダム湖も綺麗☆

★大菩薩峠 〜木漏れ日のアーチ〜

この上日川ダムのあるあたへんが大菩薩峠の山頂付近で、ココまで来た登りの山道は特筆することもないフツーの山道だったのですが、ダウンヒルのコースは凄く楽しかったです。
何が面白いかって言うと、道幅狭いしクネクネで全然スピードが出せないんだけど、でも逆にそんなタラタラした走りをすればこそ、車に乗っていながらも、何やら散歩道を歩いているような感覚だったんですよね。


路面に注目

しかもこんな感じに道路に写る木漏れ日のまだら模様がめちゃ綺麗なんですよ。


あの山を超えれば


木漏れ日が気持ちイイ☆

そんでもってちょっと開けた場所に来れば雄大な景色がどこまでも続いているし、そうかと思えばまた木漏れ日のアーチを抜けて行き…そんな楽しい峠道を1時間ほど下ったところで、今度はアタシの美味しそうな場所センサーが鳴り響きます。

★松葉荘 〜涼しさたっぷりの峠茶屋〜


この店は当たりっぽいぞ

なんだか超アトホームそうな民宿ですが、店の中に入ってみると、目の前には涼しそうな水槽に綺麗なヤマメが泳いでいるし、全開放な室内には清涼感たっぷりの木の机と椅子が並び、風鈴の音まで聞こえています。なんだか久しぶりですよ、こんな自然な涼しさを感じたのは。


ピッチピチのヤマメ


冷房要らずな涼しい店内

…で、ヤマメの塩焼きを頼んだのは勿論ですが、そのほかにも、そうめん、ところてんなどという何とも涼しそうなものがあったんで一緒に頼むことにしました。
アタシと同じ歳くらいであろう民宿のママさんがさっそくヤマメを水槽から掬ってくれて、それを捌いて焼き始めたのですが、こういうのはもちろん焼きあがるのに結構時間がかかります。まあ最初から焼き魚ってのはそういうモンだろと思っていたんで、風鈴の涼しそうな音を聞きながらボケっと外を眺めていると、ママさんが面白いものを持って来てくれました。
「よろしかったらこれ食べててください。」


どーん!

…生まれてこの方初めてですよ外食に行って桃と包丁出されたのなんてw
でもこういうの、なんか凄く嬉しいです☆ 自分で切れだなんて、外食屋とすれば手抜きもイイとこなはずなのに、でもなんか、この何の手も加えていない桃ってのが、むしろ心がいっぱいこもっているような感じがしたんですよね。


コイツは涼しい☆

ってことで、ちょうどよいフカフカ加減の桃の皮を剥いていると、ところてん、そうめん、が運ばれて来て、最後に「あついですよ〜」ってヤマメの塩焼きが目の前に置かれました。


香ばしいイイ香り

ところてんとそうめん、桃が涼美味しかったのは勿論ですが、ヤマメの塩焼きも皮とキモの苦味に清流の香りが感じられて、アツアツなはずなのに涼しい風味で美味しかったですよ。

★奥多摩湖 〜綺麗な青してるだろ。東京都なんだぜそれで〜

松葉荘の不器用そうだけどイイ人なんだなって感じのママさんと、大菩薩峠の山道に別れを告げて、いよいよ国道411号線に到着です。あとはまっすぐ1時間ほど走れば最終目的地の奥多摩湖です。…とその前に、心霊スポットとして有名な花魁淵に寄りたかったのですが、残念ながら見落としてしまったらしく、結局そのまままっすぐ奥多摩湖に到着してしまいました(^^; 

…で、奥多摩湖なのですが、残念ながらアタシが通りかかった際にちょうどニワカ雨に恵まれてしまったんですよね(T T) にわかだったので1時間半ほどで止んだのですが、さすがにこの1時間半のタイム&車移動ロスは大きくて、奥多摩湖周辺を殆ど回ることは出来ず、慌てて何枚か写真を撮っただけで終わってしまいました。それでも奥多摩湖の綺麗さと山奥度は伝わると思いますので、奥多摩湖のレポートについては、写真貼るだけで終了です申し訳ありません(^^;


透き通る青


一面の山


どこか神秘的な水面

奥多摩湖を抜けた後は、青海街道を通って八王子の方に抜けて、青梅の隣のインターから高速道路に乗って長野に帰還し、今回の作戦は終了となりました。

ってことで山梨奥多摩秘境発掘作戦なのですが、奥多摩湖の探索がちょっと中途半端に終わったものの、その秘境っぷりは十分味わうことが出来ましたよ☆ 大菩薩峠には本当いろいろと驚かされて面白いこといっぱいでした☆

あまり回れなかった奥多摩湖にしても、東京都にこんな綺麗な自然たっぷりな場所があるのかってことはよく分かりましたしね。それに今回アタシが見た奥多摩湖は国道沿いの表側だったにも関わらずこれだけのモノが見れたんで、向こう岸の裏側はきっともっと凄い場所ななろうなって幻想が膨らみましたしねw 

山梨奥多摩国境付近には、きっとまだまだ面白ヤバい場所がいっぱい隠されているのでしょう☆


大菩薩峠 中央道勝沼インターから30分

秘境度/★★★★

奥多摩湖 都心から車で1時間くらい?

秘境度/★★★


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