アタシは今までに60くらいの山城跡を訪れているところでありますが、そのほとんどが城跡とは名ばかりの、ぽつんと記念碑が立っているだけのたんなる山です。
もっともアタシとしては、たとえ遺構が残っても無くとも、その場所でいったい何があったのか?誰が何を思ったのか?が偲ばれればそれで満足しますので、何もないだがそれがいいを是としているところであります。
とは言ったものの、アタシとて素人歴史家城オタのはしくれですので、やはり戦国の山城の姿とはいったいどのようなものであったのか?というのはしごく気になるところです。ふだんからアタシがキャッキャウフフしている土塁や空堀の本当の役割とは姿とは?その防御力はいかなるものだったのか? 今日はそんな戦国の山城の姿を限りなく真実の姿に再現しているという山中城に行ってきました。
北条流築城術の結晶ここにあり
さてこの山中城なのですが残念ながらアタシ的には、戦国時代に北条氏康が築城し、小田原征伐の一環でアッサリ落城させられたという知識くらいしかないので歴史的な思い入れは特にありません(^^; ってことで今回の遠征は純粋に遺構そのものとその再現度を楽しもうというコンセプトです。
こんなに綺麗な土塁はめずらしい
なるほど寄せ手はこんなふうに攻めてくるんだな
そういう意味においてこの山中城は、筆者の山城好奇心を120%満足させてくれる素晴らしい城跡でした。
解説もしっかりしていておもしろい
手入れもバッチリ
この見事な解説と再現具合には、地道な研究をしてくれた学者さんと発掘&復元作業をしてくれた皆さまにいくら尊敬感謝してもしたりないですね。
こんなふうに曲輪と曲輪が連郭するのか
これが噂の北条の障子堀!
こうして見ると山城ってば本当に戦国大名の技術の結晶を凝らした芸術品ですね(><)
こんなところを攻めあがるのムリ
ここまで完璧に復元されると力攻めの城攻めがいかに大変だったのかってことが本当によく分かります。
畝掘の向こうに富士山っ☆
曲輪の上からも富士山っ☆
山中城は箱根の街道を見下ろす交通の要衝だってこともよく分かりました。
土塁の植木もきれい
この障子堀は何度見ても芸術品
復元した設計者さんのセンスもバッチリですね。
本丸跡は地味でしたw
いちばん上ではないんですね
この山中城の本丸跡はなぜか山の中腹部にありました。
アタシとしてはやっぱり、一番眺めのイイ場所は本丸であるべきだと思うのですが、これもまた北条流築城術の一つなんでしょうかね?
ため息でちゃいますね
ああこの土塁&曲輪跡のなんと美しいこと(><)
今までに幾度となく荒れ果てた山城で色んな想像を巡らせて来たアタシですが、この山中城はそんなアタシの想像をはるかに超えた芸術作品でした。
なるほど戦国の山城とはこんなにも美しいものなんですね。アタシもこの山中城を見て、山城に魅せられ発掘を続ける千田さんのような研究者の気持ちが少しというかかなり分かったような気がします。
このお休み処が気になっておりました
寒ざらしだんごおいし〜☆
戦国の山城をほぼ完全な姿で再現している山中城。城オタ戦国マニアなら絶対に訪れるべき素晴らしい山城遺構でした。
そんでもって改めて、城跡の発掘調査と復元作業をしてくれる方々に対する尊敬感謝の念がふくれあがりました。
山中城
静岡県三島市山中新田410の4 国道1号線沿い
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