鶴岡八幡宮 〜歴史を見続けた大木〜 (2014.1.28)


鎌倉のシンボル

まず鎌倉と言って一番に思いつく観光地といえば、鶴岡八幡宮でしょう。鎌倉駅から歩いて10分ばかりの場所に位置するこの鶴岡八幡宮、真冬の平日にも関わらず、実に沢山の観光客でにぎわっておりました。


公暁の大銀杏

アタシがこの鶴岡八幡宮を訪れたら、まず真っ先に見ようと思っていたのがこの大銀杏です。今からおおよそ800年前、この大銀杏の前で鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺されるという事件があり、その暗殺犯の公暁がその身を隠していたという歴史的大木なのですよこの大銀杏は。
そんな事件があった後も、大銀杏は変わらずにこの鶴岡八幡宮にあり、鎌倉幕府の歴史を…いや関東そのものの歴史を見続けて来たのでありました。


八幡宮を見守って

この八幡宮では、上棟式の際に源頼朝が義経に大工に与える馬を引かせるという命令を出して兄弟と君臣のけじめをキッチリつけたとか、かの地黄八幡・北条綱成が戦火で荒れ果てた本堂を再建したりとか、上杉謙信が関東管領襲名をこの場所でおこなったとか、アタシが大好きな歴史上の人物との関わりだけでも、これだけ色々な出来事があったのです。義経、綱成、謙信と言ったアタシの大好きな英雄たちを見守って来たのですよ。


この場所でいろんなことがありました

そんな鎌倉の生き証人だった大銀杏、今はこうして切り株だけの姿となっておりますが、実はなんと!ほんの4年ほど前までは元気にその黄色い葉を紅葉させていたのですよ。平成22年3月10日に襲ってきた台風で、大銀杏は1000年にも及ぶ天寿を全うすることになってしまったのです…
こうして天に召されてしまった大銀杏ですが、その最後にはどんな想いを抱いていたのでしょう? 大銀杏はその1000年間、鎌倉の戦乱から戦国時代、戊辰戦争、太平洋戦争と幾多の戦乱を見続けて来たことかと思います。でもそれも、今ようやくこうして平和な時代が訪れて、八幡宮には多くの観光客で楽し賑わうようになったのを見届けて、安心して土に還って行ったのではないかと思いたいものです。

鶴岡八幡宮 神奈川県鎌倉市
鎌倉駅から徒歩10分


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