千早城〜難攻不落〜 (2009/9/25)

かつて楠木正成公が、幕府軍100万?を翻弄した、金剛山の上に位置する名城中の名城。

入り口は城と言うよりも、むしろ登山道。って言うか、そもそも千早城跡とは、城跡では無くて普通にハイキング登山コースのようである。とりあえず登山口の横に簡易マップと所要時間が書いてあったんで目を通してみると・・・なんと!一番下の4の丸までの時間が30分!本丸となると1時間もかかってしまうらしい! うへぇ、あたしゃ「平」山城の安土城の20分コースですら死にそうになったってーに、「平」のつかないガチガチの山城でその倍以上の時間をかけて登るなんて絶対ムリムリ。・・・とは言ったものの、ココまで来たのに城を見ないで帰ったのでは何しに来たのか分からないし、それに恐らくこんな場所まで来ることは、一生のうちでもう2度と無いでしょう。こうなったら仕方ない。覚悟を決めて行けるとこまで行ってみよう!と安土城の石段の倍くらいはあろうかという急角度の石段を登り始めてみました。



ハンパない石段


・・・ってかこれ急過ぎるだろ! ごめんなさい、ものの10段も登ったくらいで下りたくなりました。つーか楠公様よ、よくこんな場所に城なんて作ってくださいましたね。こんな場所に城作られたら、そりゃ何十万の大軍が襲って来ても、補給さえ続けば絶対落ちること無いでしょうよ。そんなことを考えながら、よっこらせっこら10段ごとくらいに休憩を取りながら登れど登れど、4の丸跡地とかって感じの石碑のひとつも見えて来ません。これじゃあ本丸跡なんて絶対到達無理だろって半泣き状態で登って行くこと20分くらいかな?ようやく千早神社なるものが見えました。静かな森林に佇む社は何処となく神秘的で、ここがかつての大激戦地だったなんてことが微塵も感じられません。ああ楠公さまよ、ココまでたどり着いたんだからもうイイよね? これだけ泣きそうになりながら歩いても、まだ4の丸にすら辿り着けないんだから、ココを一つの区切りと思って下りてもイイですよね? アタシはもう十分に、こんな難攻不落な場所に城を作った楠公様の凄さは分かりましたし、タダでさえ軍略の天才楠公様が立てこもったりしたら、何百万の大軍が来ようが絶対守りきれるってことをまざまざ体感させて頂きました。



千早神社


そうして登りの半分くらいの苦労をしながら千早神社を後にし、改めてふもとのマップを見直してみると・・・げげげ!なんとあの千早神社はイコール2の丸のあった場所だったようで、実はアタシは4の丸も3の丸も突破していたのでした!・・・ってことはだ、!!!あの途中にあった狭い空間が4の丸と3の丸だったのかよ!!!! 楠公様よ、あなたはあんな狭い空間で幕府軍100万を迎え撃ったと言うのですかー!!!! 本丸を見れなかった悔しさ残念さよりも、むしろアタシはそっちの方に感心してしまいましたよ。楠木正成様よ、あなたはやっぱり軍略の神様ですよ。
・・・でもやっぱり、あと少しガンガってれば本丸を見れたのに途中で引き返してしまった後悔の念もとても大きいですけどね。このアタシも、大楠公に千早城から撃退されてしまった一人ってことになるのかな?



楠公生誕の地。※千早城とは違う場所にあります。



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