妻女山 〜謙信の見下ろした川中島 (2010/4/10)

武田信玄と上杉謙信が、信州の覇権を賭けて5度にも渡って争った川中島の戦い。中でも第4次合戦は大激戦で、武田軍20000人と上杉軍13000人のうち、両軍合わせて7000人もの死者を出し、信玄の弟の信繁や軍師の山本勘助までもが討ち取られ、あまりに混戦であったがために、信玄と謙信の一騎討ちなんていう通常ではとてもありえないシチュエーションが実現してしまったなんて話も伝わっております。


信玄覚悟!

なぜそんな事態になったかを簡単に説明すると、まずは川中島の平地に陣取った信玄が、川中島を見下ろす山の上に篭る謙信をおびき出すため、軍勢を二手に分けて別働隊に奇襲をかけさせて、驚いて逃げてきた謙信を本体と一緒に挟み撃ちしちゃおうとしたんだな。


あの山の上には・・・

・・・ところがだ、その策をアッサリ見破った謙信が、別働隊が襲ってくる前にコッソリ山を降り、二手に分かれて人数の少なくなった信玄の本隊に一気に突撃をかけて来てしまってさあ大変! もともと軍勢の少ない謙信からすれば、兵力を二手に分けて手薄になっている今が絶好のチャンス!・・・んがしかし、モタモタしてたら別働隊が戻って来て挟み撃ちになってまじやべえ(><)ってことで謙信は超本気モードで突っ掛かって行った訳さ。


川中島平原

信玄しかり謙信しかり、どちらもその軍勢は戦国最強と言われたいた訳で、そんな竜虎が時間制限ありの超ガチンコバトルやったってんだから、そりゃあ戦国時代で一番の語り草になるような合戦になって当たり前だよね。
そういう訳で、この川中島古戦場は今でもそれなりの観光地になっていて、一番上の写真の像みたいなのがあったりするんだけど、残念ながらこの川中島古戦場跡はあまりに観光地観光地しすぎているし、それに今となっては実際に激戦が繰り広げられた八幡原も普通に民家が並び立つ市街地になっちゃっているってことで、アタシ的にはそれほど興味が沸きませんで(と言っても↑のごとく、一騎打ちの写真は撮ってきましたがw)

と言う訳で、今回は川中島の戦いのもう一つの舞台とも言える、謙信が川中島を見下ろしながら陣取った山、「妻女山(さいじょさん)」に行って参りました☆ 実は↑の平原は、妻女山展望台の上から撮ったものでしたw

ってことで妻女山なんですが、やはりメジャー所の川中島古戦場とは違い、車1台やっと通れるような細い道をヒョロヒョロ行った先に、申し訳程度の駐車場と、よくわからん社、ジャングルジムみたいな展望台があるだけで、まったく観光地ライズはされておりません。・・・だがそれがいい☆


いい眺めでしたよ☆

山頂のショボい展望台からは、千曲川の向こう側にある平原がとてもよく見渡すことができて、
「ああ、謙信はきっとこんなルートを通って川中島に行き、信玄はたぶんあのへんに陣取っていたんだろうなあ・・・」
みたいなイメージが、どんどん湧き上がって来ます。


一目瞭然

何も無い丘の上から、謙信と同じ気持ちになって川中島平原を見渡す・・・それだけで十分すぎるほどに楽しいものですよ(^^)


妻女山展望台

 上信越道長野インターから車で15分。

川中島古戦場跡

 上信越道長野インターから車で15分。



戻る

inserted by FC2 system