金のシャチホコで有名な名古屋城ですが、アタシ的にはかなりどーでもイイ城でした。
名古屋の町には以前にお泊まりしたことも通りかかったことも何度もあるにも関わらず、どうにも見たい行きたいと言う気分にはなれず、毎度毎度スルーしておりました。
名古屋市の中心にあるお城
ですが最近読んだ「中井均著/城の攻め方つくり方」という本に、名古屋城に関して非常に興味深く尚且つ共感できる記述があり、いても立っても名古屋城に行きたくなる衝動に駆られてしまったのです。
名古屋城ってどんな城?
ってことで、まずはこの名古屋城がどういう経緯で作られた城なのかを簡単に説明すると、関ヶ原の戦いが終わって徳川の天下があらかた定まった後で、家康が自身の九男・義直の居城として諸大名に命じて作らせたという城なのです。
加藤清正たちが作らされました
という訳で、どーでもイイ人物のために諸大名がイヤイヤ作らされたという名古屋城には、アタシ的には惹かれる要素が全くありませんでした。
・・・が、少し視点を変えてみると、この名古屋城天守閣というのは、実に大きな戦に関わった城であり、なお且つたくさんの人たちの想いが詰まったすばらしい城だったのです。
それにしてもデカい天守閣だ
なるほど確かに、戦国時代視点で見れば名古屋城には何の魅力を感じることもありません・・・
ですがこれを戦後復興のシンボルという視点で見れば、この鉄筋コンクリート造りの黒ずんだ天守閣は後世に伝えるべき大事な文化遺産であるということが、前述の「中井均著/城の攻め方つくり方」に書かれていたのです。
エレベーターがあってもイイじゃないw
そもそもなぜ名古屋城の天守閣は再建コンクリート天守閣なのか? それは太平洋戦争期間中にアメリカ軍の空襲により焼失してしまったのを、名古屋の人々が戦後復興の想いを集めて復元したものだからなのです。
石垣は戦国時代のもの
現在、名古屋城の天守閣は耐震構造の問題等により、いったん取り壊して木造で復元してはどうかなどという話が持ち上がっているところでありますが、アタシ的には反対です。
以前から何度か書いている通り、アタシは復元天守閣のことをニセモノ呼ばわりするつもりは全くありません。地元の人たちの後世に歴史を託し伝えて行こうという想いが感じられる復元天守閣のことは大好きです。
こうして見るとやっぱカッコいい!
名古屋の中心部にそびえ立つ、ずんぐりむっくりのこのコンクリート製巨大天守閣は、戦後の混乱期から成長期を精いっぱい生きて来た名古屋の人たちに、いったいどれだけのと励みと誇りをもたらして来たことでしょう?
今もたくさんの人たちが訪れています
戦後復興の証として名古屋の人たちに愛されて来た名古屋城天守閣・・・コンクリートで出来た復元天守閣だからと言って、簡単に取り壊してしまっていいものでしょうか?
アタシの目にはこの名古屋城天守閣は、戦国時代からの現存12天守閣に負けず劣らず立派でカッコいいものに見えました。
名古屋城
愛知県名古屋市 JR名古屋駅から徒歩20分 タクシーで1000円程度
お城に来る前に名古屋名物・小倉トーストを食べて来ましたw
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