今日は何の気なしに松本・安曇野と上田市を遮る山道を適当にさまよい走っていたら、グーグルマップに何やら聞いたことのある地名が表示されていることに気付きました。

「室賀城」

・・・ってこれもしかしてあの室賀様の城！？　ええ思わず、

「黙れ小童ぁ！」

と叫んでしまいそうになりましたよｗ
ここで会ったが１００年目☆室賀様の城と聞いては行かない訳にはいきません！
早速スカイフィットの進路を上田市の超はじっこ山寄り・室賀の里に向けることにしました。


室賀様の室賀城

ってことでこの室賀様とはいったい何者なのか？
２０１６年大河ドラマ真田丸を見た方ならきっとご存じのはずです。てか逆に言えば真田丸を見ていない人は絶対知らないであろうドマイナー国人・室賀正武というのがその名です。
さてこの室賀様、前述のとおり真田丸に登場するまでは全く無名の存在でした。なにしろ信長の野望シリーズにも登場していなかったくらいですからね(^^;　ですが真田丸において真田幸村の父・真田昌幸のライバルとしてなかなかオイシイ役で登場し、一躍人気キャラになったのです。


室賀様の治めた室賀の里

室賀様は真田昌幸と同じ信濃の国衆であり領地はお隣さん同士でした。もちろん戦国時代に国境を接する隣人同士の仲がイイはずはありません。ですがしょせんは二人とも弱小国人。武田家の滅亡から本能寺の変、徳川北条上杉による信濃刈り取り合戦とサバイバルイベントが続き、大勢力の顔色を窺わない訳にはいきません。昌幸と室賀様、その他国衆たちは好む好まざるとに関わらず、連携せざるを得ませんでした。ヘタな動きをすれば大勢力の介入を招いて潰されることになるのですから。


これは空堀かな？

そんな事情から信濃国小県郡の国衆たちは真田昌幸をリーダーと仰ぎ、今後の立ち回りをどうすべきかの会合を度々開いていたのですが、室賀様は昌幸の実力を認めつつもやはり昌幸の風下に立つのはおもしろいことではありません・・・そこで室賀様が取った反抗手段とは！！！　会合の場で昌幸の長男・信幸が何か発言しようとするとそれを遮り、

「黙れ小童！」

と一喝することだったのですｗ
この西村雅彦さん演じる室賀様が大泉洋演じる信幸に黙れ小童するシーンはたちまちお約束の人気シーンとなり、ＯＰのキャストに室賀様＠西村雅彦がクレジットされるのを見ただけでワクワクし、昌幸邸で軍議が始まる度に、来るか来るか来るか・・・・キターーー☆
金ローラピュタにおけるバルスのようにツイッターのタイムラインが「黙れ小童！」で埋め尽くされるまでの名場面となったのでありましたｗ


本丸の石垣

ってことで訪れた黙れ小童の室賀城ですが、大河バブルに乗せて貰えなかった物悲しき小城といった感じでした・・・最近はどこの誰がいたのかもよく分からないレベルの小城でも比較的よく整備されていることも多いのですが、この室賀城はそうでは無かったのです。


入り口にあるのは破れた幟だけでした(^^;

今から５年前にはあの大河ドラマの名場面の室賀様の城ということで、一応とってつけたように綺麗な幟を舞わせたのでしょうけれど、今はこの有様です・・・その当時、もうちょっと室賀城を整備しようという気運は盛り上がらなかったのでしょうかね？　その後も地元の英雄として室賀様を再評価しようということにもならなかったのでしょうかね？　


ロクに案内板が出てないから道に迷いそう（＞＜）

せめて城の入り口案内板と室賀様の解説、土塁・二の丸・本丸跡と言った山城お約束の案内看板くらい立ってて欲しかったのに、それすらなかったのは本当に残念でした。


破れてなかった幟はこれくらい

とは言ったものの、もし大河ドラマの室賀様がいなかったら、室賀城はグーグルマップにすら表示されていなかったかもしれません。そう考えると、こうして室賀様の足跡をたどることが出来るようになっただけでも幸せなことなのかもしれませんね。


入り口の神社にノートがあるぞ

もしかしたらこの室賀の里の人たちは、調子にのって作った大河バブル箱モノが寂れて可哀想な姿になることを恐れ、あえて大河ウェーブに乗るようなマネはしなかったのかもしれません。
また、もしかしたら市の観光振興会議かなんかの席上で、「黙れ小童！」な場面があったりしての結果なのかもしれませんね。



これは書けってことでしょｗ


室賀城
上田市上室賀


さて室賀の里では綺麗なお花や豊な田舎景色をたくさん見ることができましたので、ついでに見てやってください☆


のんびりなイイ田舎景色です


室賀様に捧げる彼岸花


コスモスも綺麗☆


遊牧民族のゲルかなｗ


刈り入れ直後の田んぼ限定景色♪


室賀様よえいえんにｗ