京大阪奈良滋賀放浪記 2009年9月23〜26日 その2

9月25日

千早城〜難攻不落〜

かつて楠木正成公が、幕府軍100万?を翻弄した、金剛山の上に位置する名城中の名城。

入り口は城と言うよりも、むしろ登山道。って言うか、そもそも千早城跡とは、城跡では無くて普通にハイキング登山コースのようである。とりあえず登山口の横に簡易マップと所要時間が書いてあったんで目を通してみると・・・なんと!一番下の4の丸までの時間が30分!本丸となると1時間もかかってしまうらしい! うへぇ、あたしゃ「平」山城の安土城の20分コースですら死にそうになったってーに、「平」のつかないガチガチの山城でその倍以上の時間をかけて登るなんて絶対ムリムリ。・・・とは言ったものの、ココまで来たのに城を見ないで帰ったのでは何しに来たのか分からないし、それに恐らくこんな場所まで来ることは、一生のうちでもう2度と無いでしょう。こうなったら仕方ない。覚悟を決めて行けるとこまで行ってみよう!と安土城の石段の倍くらいはあろうかという急角度の石段を登り始めてみました。



パネェ石段



・・・ってかこれ急過ぎるだろ! ごめんなさい、ものの10段も登ったくらいで下りたくなりました。つーか楠公様よ、よくこんな場所に城なんて作ってくださいましたね。こんな場所に城作られたら、そりゃ何十万の大軍が襲って来ても、補給さえ続けば絶対落ちること無いでしょうよ。そんなことを考えながら、よっこらせっこら10段ごとくらいに休憩を取りながら登れど登れど、4の丸跡地とかって感じの石碑のひとつも見えて来ません。これじゃあ本丸跡なんて絶対到達無理だろって半泣き状態で登って行くこと20分くらいかな?ようやく千早神社なるものが見えました。静かな森林に佇む社は何処となく神秘的で、ここがかつての大激戦地だったなんてことが微塵も感じられません。ああ楠公さまよ、ココまでたどり着いたんだからもうイイよね? これだけ泣きそうになりながら歩いても、まだ4の丸にすら辿り着けないんだから、ココを一つの区切りと思って下りてもイイですよね? アタシはもう十分に、こんな難攻不落な場所に城を作った楠公様の凄さは分かりましたし、タダでさえ軍略の天才楠公様が立てこもったりしたら、何百万の大軍が来ようが絶対守りきれるってことをまざまざ体感させて頂きました。



千早神社


そうして登りの半分くらいの苦労をしながら千早神社を後にし、改めてふもとのマップを見直してみると・・・げげげ!なんとあの千早神社はイコール2の丸のあった場所だったようで、実はアタシは4の丸も3の丸も突破していたのでした!・・・ってことはだ、!!!あの途中にあった狭い空間が4の丸と3の丸だったのかよ!!!! 楠公様よ、あなたはあんな狭い空間で幕府軍100万を迎え撃ったと言うのですかー!!!! 本丸を見れなかった悔しさ残念さよりも、むしろアタシはそっちの方に感心してしまいましたよ。楠木正成様よ、あなたはやっぱり軍略の神様ですよ。
・・・でもやっぱり、あと少しガンガってれば本丸を見れたのに途中で引き返してしまった後悔の念もとても大きいですけどね。このアタシも、大楠公に千早城から撃退されてしまった一人ってことになるのかな?



楠公生誕の地。※千早城とは違う場所にあります。


吉野山〜後醍醐天皇の気持ち〜

ごめんなさい、吉野山ってばまさかココまで超一流の観光地だとは思っておりませんでした。まずそもそも、世界遺産に指定される法隆寺クラスの国宝木造建築物があるだけでも十分凄い場所ですよねよくよく考えてみると。それでいて中千本外千本などと言われるくらいに桜の木が生い茂り、街道沿いには綺麗なおみやげ物屋さんが立ち並び、名物吉野葛を使ったお菓子を堪能できたりもします。山の中だから空気も綺麗で景色もいい。しかもそのうえかつての南朝跡地なんてものがあるんだから、これはもう日本最強レベルの観光地と言っても差し支えないでしょう。そんな吉野山のアタシの目当ては南朝跡2箇所と後醍醐天皇稜だった訳なのですが、そのメインイベントの3つが無くとも、十二分に楽しめる場所でした。



後醍醐天皇のかつての皇居跡


目当ての南朝跡2箇所については、どちらもありえないくらい狭くって、後醍醐天皇も苦労したんだなあってことがまざまざ感じられたのですが、どちらも新緑清清しい公園の中って感じだったし、春になれば桜吹雪が凄いだろうなって容易に想像出来そうな場所なので、後醍醐さんよ、そんな京都奪還なんてありえないを夢みてないで、こんなすばらしい環境ならば開き直って引きこもってれば楽しそうじゃんwって感じでしたね。



吉野葛を使った名物くず餅

グルメ度/★★★★

アタシ的には、南朝とはどんなにみすぼらしい酷い寂しい場所だったのかなってのを感じたくて吉野に足を伸ばしてみた訳なのですが、そういう意味では大きく期待ハズレでした。でもやっぱり、そんな風流を考えず、ひたすら復讐に燃えていたとしたら、やっぱりココは落ちも落ちたる山奥だってこともこれまた事実に思えましたけどね。裏を返せば、落ちも落ちたる誰も来れなそうな山奥なればこそ、こんなすばらしい自然環境なのですから。



後醍醐天皇稜


9月26日

奥琵琶湖の川魚料理

当初の予定には無かったんだけど、新潟に帰る前日の夜になって急遽思い立ってしまいました、琵琶湖の川魚料理が食べてみたい!ってw なんにせエクストラミッションだから、旅行計画段階で事前情報は一切調べておりません。新京極のネカフェにて慌てて「琵琶湖 魚料理」で10分ばかしググってみたところ、どうやら琵琶湖の北端よりちょっと西側の奥琵琶湖と言われるあたへんで琵琶湖の魚料理が食べられるらしい。でも時間の都合でピンポイントで店まで調べることが出来なかったし、いやそれどころか奥琵琶湖の行き方すら、とりあえず木之本インターで降りて西へ行け!ってくらいしか情報が得られておりません(^^; 果たしてこんなことで無事に奥琵琶湖で魚料理を食べることは出来るのだろうか…

いやなぁに、どーせもともとの計画にも無かったことだし、奥琵琶湖まで辿り着けなかったとしても、それはそれでイイやと開き直って京都を出発。100kばかし走ると、唯一得られた情報の木之本インターに到着しました。果たしてココから無事に奥琵琶湖まで行けるのだろうか?川魚を食べることは出来るのだろうか? ちょっと不安に駆られながらインターを降りてみると、「奥琵琶湖パークウェイ→」みたいな看板が目に入りました。よし!とりあえず奥琵琶湖到達の第一関門は通過できそうだ☆少し安心しながら道なりに走って行くと、キラキラ輝く水面が見えてきます。



奥琵琶湖の眺め


おーこれが琵琶湖かー!!! でかいでかいとにかくデカい!!! 湖のクセしやがって水平線が見えてやがる!!! これでも本当に湖かYO! しかもココは「奥」琵琶湖と言うだけあって、当たり一面山ばっかで民家も殆どありません。おかげさまで水は透き通って綺麗だし、湖畔にも山々が立ち並び、とてもイイ景色ではありませんか。もう魚料理のことなんて半分忘れかけて、ただただ琵琶湖の美しさにウットリしながら10分ばかし湖畔を走っていると、魚料理屋の看板が!!!「鴨そばと鯉刺身のレストラン岬」本当は鮒寿司とかモロコとかそう言ったのが食べたかったんだけど、こんな綺麗な景色が見える場所で川魚が食べられるなら何の問題もありません☆ 早速入って鯉の刺身と鴨とじ丼を食べてみることにしました。

…ウマいウマいどっちもウマい!!! 鯉は泥臭さが全く無く、歯ごたえがモチモチきっちりで最高だし、鴨とじ丼の方も、鍛え抜かれた特有の固さを持つ赤身の鴨肉と卵のコラボがすばらしい☆☆ こりゃあむしろ、ヘタに鮒寿司とかモロコなんかの店を見つけられなくて良かったなって思ったくらいでした(笑)



鯉の刺身と鴨とじ丼

グルメ度/★★★★★


奥琵琶湖 レストラン岬 北陸道:木之本インターより車で15分

もう少し先に行くと、奥琵琶湖パークウェイ


旅日記おまけ〜美味しいものいっぱい食べました☆〜


それでは最後、道中で美味しく食べたけど旅日記には載せなかったものを紹介して終わりといたします。



9月23日 安土城の寺で食べたお菓子

グルメ度/★★★

安土城のふもとにある、ちょっとした宝物を飾ってある寺で出されたお菓子。歩き疲れてたんで、甘さとホロ苦さが体に染み入って美味しかったです。



9月25日 金剛山のマス定食


同 マスの刺身のアップ


同 マスの天ぷら

グルメ度/★★★★☆


千早城を下山して少し車で山を登ってみると、マス釣堀&お食事処などという看板が見えまして、ちょうどこれから昼ごはんってタイミングだったので店に入ってみると、釣りたてのマスの刺身に天ぷらなどという激ウマなものを食べることが出来ました☆
あわせて1700円くらいだったかな?



9月25日 吉野山の葛切り

グルメ度/★★★☆

吉野山の旅日記には葛餅の写真を載せましたが、実は他にも葛切りも食べておりました。
こちらの方も、トロリサラリ涼しくて気持ちよかったです。



9月26日 奥琵琶湖の鴨とじ丼

グルメ度/★★★★★

奥琵琶湖の旅日記に載せたものの別アングル写真です。
あっちは鯉の刺身を前に取ったものだったので、こっちには鴨とじ丼を前にした写真を載せてみます。


今回の旅を終えて改めて。

やはり当地の美味しいものは、極力お金をかけてイイもの食べなきゃ絶対ダメですね☆




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