北野天満宮 〜天まで届け梅の香よ〜 (2020.3.7)

室町時代を偲ぶ京都小旅において、花の御所から金閣に向かう途中でたまたまこの北野天満宮を見つけました。


そういえば

そういえばお友達の娘さんが受験の時期だったし、今はちょうど梅の花が咲くころだし、それならいっちょ寄り道してみるかとお参り&梅見をしてくることとしました。


合格祈願!

ってことでこの北野天満宮がどういう神社なのかを簡単に解説すると、学問の神様・菅原道真が祀られた、合格祈願に特にご利益があり、梅の花が綺麗なことで有名な神社なのです。
ではなぜ菅原道真が学問の神様で、その神社には梅の花がたくさん植えられているのかと言いますと・・・


梅の花も有名

もともと学者の家系に生まれた菅原道真はその菅原一族の中でも特に学問に秀で、やがてその才能を活かして時の宇多天皇に重用されます。
しかしながらその当時は藤原氏が他の公家を蹴落として藤原全盛期を作ろうと絶賛邁進中の時勢でした。菅原道真もその例にもれず、藤原氏の陰謀により無実の罪で九州の太宰府に左遷され、そのまま無念の死を遂げてしまったのです・・・
それから数年後、道真を陥れた連中が次々と不可解な死を遂げることにより、人々はそれを道真の祟りなのではないかと考えます。平安の人々は怨霊や祟りといったことを大真面目に信じておりましたので、道真の霊を慰めるため、道真を学問の神様として北野天満宮に祀ることとしたのです。


別れがおしい・・・

道真は九州に流罪されるに当たり、このような歌を詠みました。

東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春をわすれそ


春になったら

これは道真が大切にしていた梅の木に対して詠んだ歌で、要するに、自分はこれからお前のもとを離れるが、春を忘れずきれいな花をつけ香ってくれ。というような意味かと思われます。


天まで届け

この北野天満宮に咲いた梅の花の香が、とおく九州、果ては天に昇ったであろう道真の下に届いてくれているといいですね。


北野天満宮
京都市上京区馬喰町


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