岐阜城 〜名城?ヘボ城?〜 (2010/4/24)

JR岐阜駅から5Kmほどの場所にある小高い山の上から市中を見下ろす山城・岐阜城。
岐阜城のある金華山は、市街地のある平原の中に一つニョキっと伸びている単独の山で、頂上からは市街全体が見渡せるし、逆に市街地の何処からでも見ることの出来る岐阜市のシンボルのような山です。もし自分がこの岐阜市近辺の領主になったとしたら、まず間違い無くこの山の上に屋敷を立てるだろうなって殆どの人が思うでしょうね。


岐阜市のシンボル

そんな岐阜城の眼下にはドーン!と平野部が広がり、しかも更にその平野は長良川、木曽川にまで囲まれていると言う超好条件。そりゃあ信長ならずとも本拠地を置いて城下町として発展させたくもなるでしょう。
ロープウェイを使って岐阜城天守閣まで登り、下界をぐるり見渡してみると、楽市楽座で賑わった戦国時代の岐阜城と城下町の様が手に取るように分かりました。


広がる城下町

さてさて川に囲まれて小高い丘の上に立つと言う、正に難攻不落とも言えるこの岐阜城なのですが、実はアタシがぱっと思い出すだけで、少なくても4回は落城しているのです(^^;
もっとも一回目の落城は、天才軍師・竹中半兵衛の超計略によるものだし、二度目の落城は、落城とは言ったものの、あの織田信長が実に10年近くの歳月をかけてようやく落としたってんだから、難攻不落の名に傷が付くものでは無いんですどね。
実際に岐阜城の天主から信長の尾張の方向を見てみると、敵が攻めて来れば1目で分かるし、それに尾張との国境には雄々と流れる木曽川があるしで、そりゃ信長を持ってしても簡単には落とせないだろってことがハッキリと見て取れて、正に天下の名城って感じです。


おおっ、強そう

・・・でもあとの残り2回の落城は、正々堂々普通の攻城戦で、いとも簡単に落城させられているんですよねこの岐阜城(^^;最後の戦いとなった関ヶ原の前哨戦では1日で落ちてるし(><)
アタシが思うに、孤立した山であるがために補給路を断たれたらキツいってことと、天守閣からの見晴らしが良すぎるぶん、敵に囲まれてしまったときの絶望感が凄いんだろうなあって感じかなあ?
一体この城は強いのか弱いのかどっちなんでしょうね? 

ちなみに岐阜城歴代城主で最後に落城の憂き目にあった城主の名は織田秀信。信長の孫にして、かつては三法師と呼ばれておりました。織田信長が天下布武のスローガンを掲げたスタート地点の最後を看取ったのがその孫だったってのも面白いものです。


ふもとの公園

岐阜市のシンボル岐阜城。ふもとは市民の憩いの場とも言えそうな公園となっており、山頂まではロープウェイが通っていて展望レストランや戦国の鎧兜なんかの展示もあり、歴史マニアならずとも楽しめる場所となっております。


岐阜城 JR岐阜駅から5キロ程度。


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