長野旅行記 (2010/7/18.19)

この海の日に絡む3連休、母親が長野をどっか観光案内しろと18日19日と一泊二日で遊びに来たので、なんとか無い頭を振り絞って計画を練って色々と回って来た結果を報告します。
今回はいつもの「旅」とは違い、アタシがふと何か食べたいものやりたいことがあって出撃して来た訳ではなく、あくまで母親に対する観光案内としての「旅行」なんで、いつもみたいなテンションではなく、それぞれ行って来た観光地の写真を貼って寸評を入れる程度のものとなりますので、どうぞよろしくです。

★高山村温泉郷山田温泉

母親が遊びに来ると聞いて、まず最初に作戦立案したことは、宿場の確保でした。アタシの住む須坂市からは車で30分ばかし走らせると、須坂温泉、高山村温泉郷、菅平温泉、野沢温泉などなどと色々と温泉があるのですが、ココはアタシ的にはあえて一番マイナーそうな高山村温泉郷にある山田温泉を選択してみました。
この山田温泉は須坂駅から車で30分程度と身近な場所ながらも標高1000mとなかなかの高原地にあります。とりあえず事前に下見に行ったところ、温泉宿は大小10件ほど建っていて、派手派手すぎもせず、かと言って軟弱すぎってこともなく、ちゃんとした温泉街ながらも微妙にひなびた感もあるという情緒のある場所だったので、ココに決定してみました。

宿が決まったところで、次に決めるのは回る観光地です。
山田温泉は標高2000mくらいの山の中腹に位置し、もっともっと山を登って行くと更なる秘湯の七色温泉とか奥山田温泉などがあり、その山頂には山田牧場があります。
母親が来るのは昼の1時過ぎくらいとのことだったんで、とりあえず須坂市の我が家を案内した後に長野のソバでも食べて、山田牧場行って降りてくればちょうど晩メシ時だろうとそんな計算の元に計画を立ててみました。

ってことで実際にアタシが母親を迎えて家に案内してソバ食ってなんてことは省略し、以下、巡った観光地を順繰り照会していきますね。

−−−7月18日−−−

★山田温泉郷 雷滝 14:00頃

まずは山田温泉から車で10分ばかし登ったところにあった雷滝。
こんな場所は完全ノーマークで当初の計画には入っていなかったんだけど、「雷滝」って看板の出てた近辺は木々生い茂るひんやり感が気持ち良さそうだったんで車を降りてみました。
案の定涼しくて気持ちイイ木陰の狭い急な階段を下って行くと、ザーーって音が段々と大きくなって行き、ものの5分程度で辿り着いた雷滝は、イイ意味で予想を大きく裏切ってくれました。


こんなところに来れるとは!

なんと!この雷滝、滝つぼの裏側に回りこむことが出来るんですよ。うひゃー霧のように舞っている水しぶきがすげー気持ちいいぜ(><)


滝の裏側

アタシは過去にいくつもの滝を見てきましたけど、こんなロープレだったら隠しダンジョンがあって最強の剣でも眠っていそうな場所に来たのは初めてでしたよ。この雷滝は観光のメインに添えてもイイくらいにカッコ気持ちいい場所でした☆


落差も結構ありました

★山田牧場 14:30頃

雷滝から更に登ること30分くらいで辿り着いた山田牧場。ロッジやらキャンプ場やらがワラワラ立ち並ぶこの大草原には、普段は牛や馬が放牧されているようなのですが、残念ながら口蹄疫の関係でそんな牧場風景を見ることは出来ませんでした。それでもこの日は天気に恵まれていたために、牛馬はいないながらもその何処までも雄大に続く高原の風は凄く気持ち良かったです。


緑が綺麗でした

★松代・海津城 16:30頃

山田温泉から登った道を今度は反対側に降りて来ると、志賀高原に出てきました。この志賀高原はたんに通り過ぎただけで、特に何処にも寄らずに須坂まで帰って来たのですが時間はまだ16時ちょいです。宿に帰るにはちょっと早かったんで、須坂から40分ほど車を走らせて、松代にある海津城跡に行ってきました。


いざ、川中島へ

この海津城は、言わずとしれた川中島の戦いにおいて武田信玄が拠点としていた城です。
規模としては大したことは無いし、この城門の中をくぐっても中にはちょっとした公園があるだけで観光スポットとしてはちょっと弱いですが、歴史オタならココに海津城があったって事実だけで満足できますよねw

★山田温泉・宝来館 18:30頃

海津城で本日の行程を終了し、山田温泉に帰り着いたのは18:30頃のことでした。
取った宿は正直ランクとしてはあまり高くない、古めかしいアトホームな雰囲気な温泉旅館の宝来館。このテの宿は、当たりなら大当たり、ハズレなら大ハズレだろうなと思って入ってみたところ、結果としては中当たりな宿でした。


山菜が美味しかったです☆

アタシは泊まらずに晩御飯だけ食べて来たのですが、キノコやら山菜やらと、いかにも山奥の温泉宿だなって感じの料理が沢山出てきて大満足でした。
…でも、きのこも山菜もちょっと旬を逃しており、採れ立ての時期に来ればもっともっと美味しかったんだろうなと思えて残念でしたけどね。
なんでも9月中旬頃からマツタケが出てきてキノコ料理が美味しいとのことだったんで、また来てみたいなあ。
あ、あと母が言うには、木造の湯船がとても気持ちよく、イイ湯だったとのことでした☆


ってことで第一日目は終了です。


−−−7月19日−−−


★白馬村 11:15頃

以前、富山に寿司を食べに行く途中で見た北アルプスの絶景を母にも見せてやろうと、須坂から善光寺の前を抜けて国道406号線に入り走ること2時間ほどで辿り着いた絶景ポイント。でも残念ながらこの日のアルプスには雲がかかっていて、前回のような雪景は見れなかったですが、それでも空の青さと緑の濃さは正に夏って感じで綺麗でしたね。でも雲が無ければ、もっともっと素晴らしい景色だったんだろうなあ。


雲が無ければなあ・・・

★白馬村トナカイ牧場 11:30頃

アルプスを横目に20分ほど下ったところにあった白馬村トナカイ牧場。当初は全くノー眼中ってか、車をUターンさせるためだけに入ってみたんだけど、なんか鉄柵の向こうにモフモフしたヤツが動いているじゃないですか…ってこれトナカイじゃん!!!
ごめんまさかホンモノのトナカイがいるとは思ってもみませんでした(^^; てっきりココには剥製が飾ってある程度なのかと…ってそりゃそうだよなトナカイいなけりゃ牧場なんて名乗らんわな。てことでトナカイさんなのですが、もっさりしていて可愛かったです☆


ちょっと暑そうなトナカイさん

★青木湖 12:00頃

白馬村から安曇野に向かって国道147号線を走っていると、横に見えてくるのがこの青木湖です。野尻湖や諏訪湖のようなメジャー所ではありませんが、ちょっと立ち寄って涼んでみるのに丁度いいスポットですね。


透き通る湖面

★安曇野の地元料理 13:00頃

朝9時頃に山田温泉を出発し、ちょうど昼飯時の1:00頃に通りかかった安曇野市の地元料理の店…名前忘れた(^^; 安曇野名産の馬肉を使ったサクラ丼と安曇野名物の信州サーモンの丼とどっちにしようか迷ったあげく、アタシが頼んだのは信州サーモン丼で、母が食べたのが岩魚刺身定食。どっちもすげえうまかったです。サクラ丼も食べてみたかったなあ…


ついさっきまで泳いでたのにw

★安曇野(穂高町)・大王わさび農場14:00頃

ワサビの産地、安曇野郡の中でも一番大きいワサビ農場との触れ込みなこの大王ワサビ農場こそが今日って言うか本旅行の一番のメインイベントに設定されておりました。
この大王ワサビ農場、さすがに大王とか名乗っているだけあります。駐車場には観光バス専用スペースまで用意してあって、農場まで行く途中にはおみやげ屋さん軽食屋さんがワサワサで観光客もワラワラと、いかにもなメジャー観光地感がこれでもかこれでもかと漂っております。マイナー思考のアタシとしては、こりゃ正直期待出来ないかなと思いつつ、お店屋さんを抜けて農場に入って行くと、ついそこにあった人の波のワラワラ感がウソのように清涼感たっぷりな空間が広がっておりました。


これがワサビ畑?

…いったいこの黒いシートはなんなんだ?と目を凝らしてみると、その下にはキラキラサラサラな清流が流れていて、緑の苗がちょこんと顔を出しているじゃありませんか。


大切にされてます

おお〜っ、これがワサビかー! ワサビってばこんなに綺麗で涼しい場所でこんなふうに大事に育てられているのかーっ! そりゃ美味しい訳だ。
この下に砂利が敷き詰められて透き通った清流は人造物なんだろうけれど、それでもこれは安曇野の雄大な自然があったればこその産物だってことがまざまざと感じられましたね。


ワサビ像?

そうそう、帰りに母はワサビソフトクリームなるものを食べておりました。(自分が食べてないので写真は撮ってません)特にワサビっぽい味がする訳でもなく、ごくごく普通の味だったと申しておりました。


さてさて色々回った長野旅行もこの大王ワサビ園で作戦終了です。高速道路に乗って母を長野駅に送り届けたのは、午後3:15頃のことでした。なお、母はそれから更に善光寺にもおまいりして、新潟行きのバスに乗ったのは18:00とのことでした。

今回の旅行を終えて思ったことは、自分が知らないだけで、探してみれば身近にもすげえ面白い場所があるんだなってことと、しっかり計画立てておけば、1泊2日でも結構色んなところを回れるんだなってこと、それからやっぱり、旅行と旅ってのは違うものなんだなあってことでしたね。
旅行計画立てるのちょい苦労したし、旅行中にも自らの作戦完遂のためにいろいろ頭使って疲れたけれど、母が喜んでくれたってことで良しとしておきましょう。

皆さんもたまに、身近な面白い場所を見つけて作戦を練り、両親連れて旅行に出かけてみてはいかがでしょう?



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