今回も例のごとく、美味しんぼにて紹介されていた、富山湾ならではの味を楽しめるという富山市の「松乃寿司」に遠征して来ました☆
出撃作戦に当たっては、ただひたすら高速道路を直進しても面白く無いからってことで、長野市から白馬村を抜けて糸魚川・姫川を通ると言う、微妙に佐々成正のさらさら超えのようなルートを通って行ってみましたところ、ココでアルプスの少女ハイジも顔負けの素晴らしい景色に出会えたのは嬉しい誤算でした☆
雪化粧のアルプス
どうですこの見事な雪化粧(><) さすがに日本「アルプス」と呼ばれるだけのことはありますよね☆ アタシとしてはこんな素晴らしいモノを見れただけでも大満足で、正直もう富山も寿司もどうでもよくなって、このまま帰ってもイイかって思ったくらいでしたよマジでw
…とは言ったものの、アタシには富山に行ってホタルイカの沖漬けを買ってくると言う任務があったが為に、やはりココで引き返す訳にも行きません。このアルプスの絶景を尻目にもう2時間ばかし車を走らせて、JR富山駅から3キロくらいの場所にある松乃寿司に辿り着きました。
この美味しんぼ絶賛の松乃寿司ですが、店構えはちょっとボロく、正直あまり期待できないんじゃないかと思いつつも店の扉を開いてみると、そこには大小の石鯛がユラユラ泳ぐ巨大水槽が。やっぱこの店出来るのでは!?と思いつつ奥に目をやって見えたカウンターはしっかり使い込まれていながらも手入れが行き届き、ココはよく訓練された老舗寿司屋だ感がまじまじと漂って来ました。
「はいいらっしゃい。」
店のふいんきに圧倒されキョロキョロするアタシに、レジ近くで新聞を広げていたおやっさんが声をかけて来ます。そのトーンは特にアタシを歓迎するでもなく、かと言って無愛想って訳でもありません。
「あ、あのお寿司食べたいんスけど…」
「ん?それじゃあそこのカウンターの適当な場所にどうぞ」
「は、はい〜」
促されるまま、誰もいないカウンターの適当な場所に座ったのですが、どうやら客はアタシ一人のようです。
「で、なんにします?」
「っとですね〜、富山県ならではのヤツってのを食べたいんスよ。」
「お、そうですか。お客さんどっから来ました?」
「長野からです。美味しんぼ読んでて美味しそうだったんで、富山の味ってのを楽しみに来て見ました!」
「あーそうですか、そりゃ遠い所ありがとうございます。で、予算はどのくらいにします?」
「えーっと…特に考えてないですけど…5千円もあれば大丈夫ですよね?」
「あー大丈夫大丈夫。よしそれならこれぞ富山ってのをじゃんじゃん出しますよ!」
ってな感じで富山ならではの味づくし!コースを賞味することになりました☆
正直最初はちょっと無愛想ないかにも「職人」って感じのオヤジだなーって思っていたんだけど、アタシが「長野」から「富山の味を楽しみたい!」ってことを言ったら明らかに嬉しそうなそぶりを見せてくれたんですよね。
「よーしまずはこれからだ! このエビの頭ってヤツは本当に新鮮じゃなきゃ作れないからしっかり味わってくださいね!」
以下、第一品の甘エビの頭の刺身と尻尾の握りを皮切りに、オヤジさんは嬉しそう楽しそうに富山ならではの寿司をじゃんじゃんと解説付きで出してくれて、とても楽しく美味しく富山の味を堪能することが出来ました☆
また、オヤジさんに撮影許可を求めるとこれまた快く了承してくれて、それからアタシは握りが一つ出てくる度にパシャパシャやっていたんだけど、そんなアタシの様を見ながらも色々と寿司の解説をしてくれて、本当ありがたかったですよ(^^)
ってことで以下、アタシが食べたネタを順番に一挙公開しますねw
カズノコと赤貝の造り
エビの頭と握り
松葉ガニの握り
歯ごたえバッチリのトリ貝
まだ動いているバイ貝と、アサリの吸い物
生サザエの軍艦
コリコリしながらも柔らかい赤貝
引き締まったカンパチ
とにかくデカい黒鯛
天然ヒラメと生ミズダコ
生のゲソ
ブ厚いイカ
天然ヒラメのエンガワ
これぞ富山of富山のシロエビ
タコの吸盤。指にはめて遊んだのは内緒w
…以上、マジうまそうっしょ☆ いや実際泣くほどうまかったですよ(><)
ココまで食べたところで、オヤジさんに何が一番ウマかったかって聞かれたんですが、アタシ的にこの中で一番衝撃的だったのはバイ貝だったんですよ。なぜかって、タイだのヒラメだのがウマいのは当たり前だけど、ココで食べたバイ貝は、今までのバイ貝の常識を覆す美味しさだったんですよバイ貝ってこんなにウマいモンなのかYO!ってね。そのむねオヤジに言ってみると、やはりアタシと同じ感想を抱く人は凄く多いって言っておりました。あとはやっぱりシロエビの人気が高いそうで、アタシ的にもこのシロエビはかなり度肝を抜かれる味ではありました☆ いやいやもちろん、他のネタもぜーーーんぶヤバいくらいウマかったんですが、中でもバイ貝とシロエビが驚きの味で、あとは生ゲソと生タコってのが何気に珍しいネタだったと思います。
このあと自家製の玉子が出てきて(写真取り忘れた(T
T))よしこれで締めかいっぱい食べたな満足だな〜って思って席を立とうとしたところ、
「ちょっと待ってよお客さん。最後の最後、これぞホンモノの富山ってのを一品出しますからさ。本当はこれ予約限定の品なんだけど、今日は特別だ!」
なんてナイス素晴らしいフェイントをカマされて出てきたのがこれです。
富山湾限定の黒アナゴ
…………おい! なんなんだこのアナゴは! ごめん一番はバイ貝って言ったの取り消し!一番すげえネタはこのアナゴだわ!
「どうですお客さん?」(ニヤリ)
謀ったなオヤジ! こうなることが分かっていて、あえてこの黒アナゴを出す前に何が一番美味しかったかって聞いたのかよこの悪党がー!!!!
いやいやいやこのアナゴにはマジ驚きました。口に入った瞬間にスーっと溶けて、なんとも言われない食感に満たされながらアナゴの旨味が広がって行くじゃありませんか。ええい富山の寿司は化け物か!
「富山の寿司ってマジ凄いんスね! 大満足でした!」
「こんなの富山人にとっちゃ当たり前のことなんだけど、長野の人にはしっかり富山の良さを分かってもらいたいんでね!」
「解説楽しかったですよありがとさんでした!」
こうして楽しい美味しい時間は過ぎ、4825円の会計を済ませ、オヤジさんに丁重に礼を述べて帰ろうとしたところ、オヤジさんの最後の一言。
「次に来るときは一人じゃなくておねーちゃんでも連れて来てくださいね!」
ははははは〜(^^;
富山市・松乃寿司 JR富山駅から3キロくらい
グルメ度/★★★★★
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