もうすぐ冬も終わりです。ココ最近は雪だし寒いしで全然旅に出ておりませんでしたが、春になればまた色々と出かけることが出来ます。…が、でも逆に、冬ならではの面白い場所ってヤツがあったとしたら、今しか行くことが出来ません。冬に行ってこそ楽しい場所って何処だろう…そう考えていて思い当たったのが、合掌造りの雪ん子屋根の家で有名な、世界遺産にも指定されている白川郷です。あのトンガリ屋根のカワイイ家は、雪積もる中で見てこそのものでしょう。
また、この白川郷は、「ひぐらしのなく頃に」の舞台となった雛見沢の撮影地としてオタ的にも有名な聖地であり、かくいうアタシ自身、ひぐらしの大ファンですので、これは一粒で二度オイシイなと思い、冬の白川郷に出撃して来ました。
かつては飛騨山中にある秘境中の秘境だったであろう白川郷ですが、現在は富山から岐阜までを縦断する東海北陸高速道が通り、結構簡単に行くことが出来ます。それにしても世界遺産に指定される超雪国のド田舎山中までの道のりが高速のインターを降りてからわずか15分程度とは、いやはや世の中便利になったものですね。
白川郷インターを降りてから…
雪山を眺めて走ること5キロくらい
さてさて世界遺産の白川郷に到着です。この小さな集落の入り口に車を停めて少し歩くと、おおっ!早速出てきたぞ合掌造りの家! ってか珍しいものでもなんでもなく、ふつーにワラワラ建っているではないですか☆
トンガリ屋根がいっぱい
ちなみにこの△家の群れ、観光用資源と言えば観光用資源なのですが、普通に村人が住んでいる民家だったりするんですよね。アタシは無理矢理観光地仕様にした派手な観光地はあまり好きではありません。でもこの白川郷は、ごく普通に一般人が生活している村です。そんな現役バリバリで稼動していればこそ、この合掌作りの家々の素晴らしさが感じられました。
バックの山も綺麗
さてアタシが白川郷に来た目的の一つは、ひぐらしの聖地巡礼ってヤツだったりもします。事前に入手しておいた雛見沢マップを頼りに白川郷を歩き回ってみたのですが、なかなかどうして目的地に辿りつきません(^^; 幸い合掌屋根の家の前で何やら洗い物をしているお姉さんがいたので、そのオタマップを見せながら道を聞いてみたところ、快く親切丁寧に道を説明して貰えましたw それで判明したことなのですが、どうやらこの雛見沢の地はかなり狭いようなんですよ。実際に歩き回ってみて後で分かったことなのですが、端から端までせいぜい2キロくらいしか無いんじゃないでしょうか? なればこそ、地図を思いっきり大きく見すぎてしまっていて、ポイントを見逃してしまっていたのでした。
やっと着いたぞ?
ってことでようやく着いたのがココです。この道はひぐらしの作中において1,2を争う名場面の舞台なのですが、恐らくひぐらしをプレイした人でも、これを見ても何処だか分かりませんよね? 雪に埋もれていて作中の景色とは全然違いますけれど、ココがあの「嘘だっ!」の坂道だったりするんです(^^; いやー雪に埋もれていると全然違った景色になるものですね(><)
これは分かるとは思いますが…
そんでもってこの嘘だっ!の坂道から少し視線をずらすと見えるのがこの梨花ちゃんハウスですw この写真にはかろうじて原作の面影が残っておりますよね?(^^;
ちなみにこの写真を撮った近辺にはレナの家、北條家もあったりしました。
通学路を登って
さてこのレナの坂道を登った先には雛見沢全体を見渡すことが出来る展望台があるとのことです。そう言えばこの道は圭一たちの通学路に使われていたななんてことを思い出しながら上へ上へと進んで行くと、雛見沢を一望出来る、素晴らしい場所へと辿りつきました。
雪ん子屋敷がいっぱい☆
なんという見事な景色…この日は幸い晴天にも恵まれていたので、遠目に雪山の峰峰を望みながら、白銀の世界から顔を見せる雪ん子屋敷を見下ろすという、なんとも贅沢な絶景に出会うことが出来ました☆ ひぐらしの聖地巡礼的には少し違った感じでしたけど、この雪に包まれた美しい雛見沢を見れたんですから、やっぱり冬にこの場所に来てみて良かったと思いましたよ☆
合掌集落を抜けて
ひぐらし全景展望台を降りてきて、次に向かうは古手神社です。こんな感じにニョキニョキ生えてる雪ん子屋根のストリートを歩いて行きます。
ちょっと一息w
途中、おみやげ屋を覗いたり、雪ん子休憩所で五平餅とみたらし団子を食べたりしながらの楽しい散歩道を歩くこと20分くらいで辿りついた古手神社でしたが、案の定、原作の面影はみじんもありませんでした(^^;
これじゃわかんねーよwww
でもまあ確かに、言われてみればココが古手神社だってことは分からんでもないよなうん(^^; 原作の写真通りの景色は見れなかったけど、アタシは確かに古手神社に足を踏み入れることが出来たんだ!…そう無理矢理納得することにしましたよ(><)
さてアタシがひぐらしの聖地巡礼として行ってみたかった場所は、嘘だっ!の坂道と古手神社だけだったので、ひぐらしツアーはこれにて終了です。正直、原作通りの景色を見ることが出来なかったのは残念でしたけど、でもでもそれでも、そもそもこの白川郷は、ひぐらしうんぬん関係無しに素晴らしい所です。それにこの白銀の世界なればこその素晴らしい景色との数々の出会いは、ひぐらしツアーの残念度を差し引いても有り余るお釣りが来ましたから、やっぱり冬に来てみて良かったと思うことが出来ました☆
ひぐらしツアーは終わったし、雪ん子集落は殆ど一週することが出来ました。そうなると、最期に残った任務は昼ごはんを食すことですw 白川郷は雪ん子屋敷のバーゲンセールな場所だってことはさっきから何度も書いているところですが、道中にはその雪ん子屋敷そのまんまな喫茶店やお食事処と言ったものが沢山あったのですよ。
雪ん子喫茶店w
ウソみたいだろ…喫茶店なんだぜこれで。こんな可愛い家の中だったら、きっとどんなものを食べても美味しいことでしょう☆ そう期待して入ってみたこの喫茶・落人。その中はもう、これ以上無いくらいにイメージ通りな雪ん子部屋でした(><)
これぞ雪ん子屋敷だろ☆
見上げれば吹き抜ける高い三角天井の下で煙を立てている囲炉裏☆ アタシの抱いている雪国の冬そのまんまじゃないですか(><) こりゃあ是非ともこの囲炉裏鍋の中身を食べなくてはなるまい! そうして注文したものが、お汁粉とコーヒーでしたw
この鍋の中身って、実は餡子だったんですよねw お汁粉を注文すると、小さなお椀に入ったお餅だけが運ばれて来て、あとは自分で囲炉裏から餡子を掬って下さいってことだったんですよ。
こりゃあいいサービスだ☆
囲炉裏端に行ってグツグツ煮えてる鍋から餡子を掬う☆ なんか幸せな気分になりましたよ(^^) 肝心なお味の方も丁度イイ甘さです。囲炉裏を囲んで直に鍋を突く。これが雪国の冬なんだなあって実感できて大満足でした☆
さてこの喫茶・落人。最初に囲炉裏のことを紹介してしまいましたが、実はお汁粉を食べる前に、もう一つ面白いことがあったんですよ。アタシが最初に席について、ずっと片手に持って手放していなかった、聖地巡礼用特性雛見沢観光マップを机に置いたところ、それを見たマスターに「ああ、聖地巡礼ですね」なんて言われてしまったんですよw
マスターの話では、アタシみたいなオタは結構来るらしく、マスターも特にそういう連中のことを毛嫌いしているふうではありまん。むしろアタシに色々と雛見沢のことを語ってくれて盛り上がってしまったくらいでしたw
そんなマスターが言うには、古手神社に行くとオタ絵馬が沢山飾ってあって面白いとのこと。古手神社だったらついさっき行って来たところではあるけれど、実のところ雪道を歩くのがダルくて社の中までは行ってなかったんですよね(^^; そんな話をしてみたら、あの雪道は毎日神官さんがかんじきを使って道を踏み固めていてくれるから簡単に中まで行けるとのこと。よしそれならもう一度行ってみようと思い、マスターに礼を言って再び古手神社に向かうことにしました。
いい眺めじゃん☆
なるほど確かに、しっかり雪が踏み固まっていて、足がもぐってしまうようなことはありません。また、神社を背にした眺めも綺麗だし、やっぱりもっかい来てみて良かったですよ☆
さてそうして社の奥へと進んで行き、やがて誰もいない雪中の古手神社に、祭具殿に忍び込む圭一&詩音がごとく、おそるおそる幕の内側に侵入してみると…
あったーwwww
ありましたありましたよオタ絵馬がw こういうのを見ると改めて、やっぱココはオタ的聖地なんだあってことが実感できますね☆
ってことで白川郷&雛見沢。とても素晴らし楽しいところでした(^^) 快晴白銀の雪ん子ワールドは、ただ歩いているだけで、とてもワクワクする空間でした☆ それもこれも、雪深き山奥村に住む人々の生活の息遣いが聞こえてくる、リアルに存在する別世界だったからこそのものでしょう。
白川郷&雛見沢 東海北陸自動車道・白川郷インターから15分くらい
別世界度/★★★★★
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