前回の修学旅行補完計画に引き続き、今回は小学校5年生春の遠足で訪れた長岡市いこいの森・八方台に行って来ました。
会津でのミッションは補完計画とか言っときながら、実のところはたんなる昔懐かし観光地巡りだったのですが、今度のはマジで補完計画です。と言うのも、アタシが小学校5年生のときにこの八方台を訪れた際にはあいにくの雨空だったんですよ。正確には覚えておりませんが、雨具羽織りながらぬかるんだ遊歩道をチョロっと歩いて帰って来ただけだったような気がします。そんでもってその時はまだ子供だったアタシは大人の都合なども分からずに、日にち延期してまた改めて来ればイイのに、なんでこんな雨の日にムリムリこんな場所連れて来られるんだYO!なんて怒っていたような覚えもあります。またこの八方台、もしちゃんと晴れた日に来れば物凄くイイ場所なんではないか?なんてことを思ったことも覚えているのですよ。そんな場所なればこそ、雨の日に連れて来られたことが不満だったんでしょうね。
ってことでこの八方台、いつの日かしっかり晴れた日にまた来てみたいなあなんて思っていながら、気がつけばかれこれ25年以上が経ってしまいました。小学生の時には味わうことが出来なかった八方台の真価はいかに!? 自宅から車を20分ばかし走らせてその思い出の地に降り立つと、いきなしの絶景がお出迎えしてくれました。
これが真の姿なのか!?
見渡す緑の大地と青い池、それを見下ろす雄大な雪山! 25年前には雨霧に包まれて何も見えなかった崖の向こうにはこんな絶景が隠されていたのかYO! あの遠足のとき、バスを降りた瞬間にこの景色を見せられていたとしたら…野山を駆け巡るのが何よりも好きだった小学生時分のアタシなら、完全ヘブン状態であの池に向かって駆け出していたことでしょう。
早く!早く!
小学生んときのアタシならずとも、あんな素晴らしい自然に囲まれた池を見せられたのならいやがおうにも気分は高揚します。どうやらさっきの場所から下の池までは車で降りて行けるようなのですが、ココはあえて歩いて行って見ることに。だって左右にこんな大自然が広がっている未舗装の道を自分の足で歩かないなんて勿体無いですからね。それに小学校の遠足でも、観光バスが止まったのは上の駐車場だったはずでしょうから。
この先が楽しみだ☆
だいぶ近づいたぞ
ジャリジャリする、だがそれがいい、な未舗装道を5分ほど歩くと八方台いこいの森の入り口です。でもココはまだ完全なふもとでは無く、それが故にさっきよりも少しローアングルな池&雪山の景色が堪能出来ました。
ちょっと高い位置から池を見下ろしながらもう3分ほど道を下っていくと…おおっ水芭蕉だーっ!
やっぱ綺麗だなあ☆
アタシはこの水芭蕉の花ってヤツを、そのかつての遠足の時に初めて見たのですよ。不満タラタラな雨中行軍の中、この水芭蕉の花の綺麗さだけはイイ思い出として残っていたのでした。今こうして20数年ぶりにこの水芭蕉を見てみると、なるほど確かに、花なんかにゃ全く興味の無かった小学生時分のアタシですらも綺麗だなって思うはずですよこれは。
いよいよこれからが本番☆
アタシは小学生んとき、虫とかザリガニとか魚と言った生き物が大好きだったんで、自然に囲まれた池ほどワクワクするものって無かったんですよ。だからもしあの遠足がしっかり晴れた日だったのならば、こんな色んな生き物が住んでいそうな池を見せられたらどれだけ喜んでいたことか分かりませんね。
もっともアタシは今でも基本そういう部分は変わっておりませんので、池の中や回りをキョロキョロ覗き込み、何か泳いでいないなかなー動いていないかなーなんてワクテカしながら池のほとりを歩いて行きました。でも残念ながら何も生命のうごめきを発見することが出来ません。…がその代わり、小学生の時の自分ではきっとノー眼中でスルーしていたであろうものに喜びを見出すことが出来ました。
これは正に水仙の花だな
そう、今のアタシは生き物だけではなく、草木や花にも興味が行くようになったのですよ。水仙の花なんてのはそんなに珍しいモノでも無いけれど、「水」仙の花なんですから、こういう水辺に生えてこそ綺麗なものですよ。この遊歩道には水仙のみならず、色んな綺麗な花が咲いておりました。
紫のタンポポ?
ラッパみたいだな
これぞ花吹雪
かわいい黄色☆
こんな森の中で
この木なんの木?
この八方台、今回の作戦を実施するに当たって地元長岡の人から情報収集してみたところ、「何も無いところだよー」なんて話を何人かから聞かされておりました。
なるほど確かに、池があって木が生えていて、その回りをちょっと歩くことが出来るだけで、何も無い場所っちゃー何も無い場所です。この池なんて会津の五色沼みたいに特別綺麗だって訳でっもないし、↑で紹介した花にしたって道端にチラホラ咲いているだけで、ウッカリしてれば気付かず通り過ぎるようなレベルですからね。水芭蕉だってもっと綺麗に咲き乱れる場所なんていくらでもあるでしょう。
…だがそれがいい。この八方台は、何の変哲も無いフツーの自然な場所だからイイんですよ。大自然って訳ではない、自然な自然とでも言えばいいんでしょうか? ちょっとした池の周りを、小鳥のさえずりを聞きながら、たまに咲いてる名前も良く分からない花を眺めながら歩く。これは正に「憩いの森」と呼ぶに相応しいですよ。
ふりだしに戻る
さてさて自然な自然に癒されながら30分ばかりで池を一周して来ると、最初に水芭蕉を見た沼っぽい場所からケロケロケロっなんて声がチラホラ聞こえて来ます。最初にあの橋を渡った時にはそんなの聞こえなかったような気がするのですが…その声を聞いてアタシの生き物好きの血が騒ぎ始めます。カエルがいる沼地でこの時期だったら…あ、やっぱりあった!
このモワモワした物体は?
はい、カエルの卵ですこれw そんでもってよくみてみると、ちっちゃなオタマジャクシも泳いでいるじゃありませんか。メインの池では何も発見出来なかったので、こうして春の生命の息吹を見つけられたのは凄く嬉しかったです☆
でもこうしてカエルの卵を見つけることは出来たものの、肝心かなめのケロケロ言ってる張本人は全然見つけられません。アタシの気配を察してか、アタシが近づくとピタっと声が止んで反対岸が騒がしくなり、その反対岸に行くと今度はまたその反対でケロケロって感じです。なんかカエルにバカにされてるみたいで凄く悔しいんで、ついにアタシも本気を出します。気配を消して自然と一体化するよう無我の境地を作りあげ…見えたっ!
とりゃっ!
うはっwwwちっちぇぞ可愛いぞwww こんなに小さいうえに尚且つ土色してたんじゃあそりゃあ簡単には見つけられなかった訳ですよ。
それにしても…野生のカエルを直に手で触ったのなんていったい何年ぶりだろ? やっぱり直に自然と触れ合うってのはあったいものです。カエルにとってはイイ迷惑だったとは思いますけどね。
こんな泉もありました
長岡東山山本山自然公園 八方台いこいの森
JR長岡駅から車で20分くらい
ナチュラル度/★★★★
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