今回のミッションは宇都宮に行って餃子を食べてくること＆おみやげ餃子を買ってくることでした。
事前にリサーチしたところによれば、この餃子王国宇都宮における代表的な餃子店は二つとのこと。一つは多大なる企業努力で宇都宮餃子を全国規模の名物に仕立て上げた立役者と言ってもいいNo.1有名店の「宇都宮みんみん」。もう一つは、地元の人の間ではみんみんよりも評価が高いんだけど、店の経営方針がメジャー思考ではなく、あくまでローカルな地元の名店であることにこだわる「ぎょうざの正嗣（まさし）」。アタシの旅に対する基本コンセプトは、とにかくその地その場の空気を体感するってことなんで、まず現地では宇都宮人を気取りながら地元民に混じって正嗣の餃子を食うことにして、有名所のみんみんの餃子についてはおみやげ用として買って帰ろうと、そんな計画の元に、４時間のドライブを経て宇都宮駅に到着したのは午前１１時丁度くらいのことでした。

もう一つ事前に得ていた情報では、宇都宮駅構内の観光協会で餃子マップが配られているとのことだったんで、まず最初にこれをＧＥＴして開いてみたのですが…なんと！駅前近くに１店あるはずの正嗣が乗ってねえじゃんかＹＯ！　…まさかこういうのにあえて載せないってのも、正嗣の地元思考の表れってこと！？　マップに載っていないことにより、アタシの中での正嗣幻想は益々膨れ上がったのですが、場所が分からないことには話になりません。でもいちおう、先日ググってみたところによれば、駅前通りの結構目立つ場所にあるっぽかったんで（観光協会のマップ見ればイイだろって油断して詳しく調べなかった(^^;）こうなりゃ自力で探してやろうじゃないの！と駅前メインストリートを歩き始めました。

駅前通りを見渡せば、これでもかこれでもか！と餃子屋の看板が目に入って来るし、駅前にはショボい餃子像があったりで、なるほど確かにこりゃあ餃子の町だなあと実感させられるのですが、肝心要の正嗣は一向に見つかりません。


これが餃子像かＹＯ！

そうこう歩いているうちに、宇都宮みんみん本店のあるあたへんに辿り着いてしまったので、まあしょうがないな、こうなりゃ食えればみんみんの餃子でもイイかって思い、みんみんのあるストリートに足を踏み入れてみると…


さすがNo1餃子店

おい！なんだよこの行列ありえねーだろ！！！　宇都宮ナンバー１のメジャー店とは聞いていたけれど、まさかこれほどとは…たかだか餃子一皿のためにこんな行列作ってるなんて、みんなどんだけ暇なんだよ餃子に飢えているんだＹＯ！…ってアタシもその一人なんですけどね(^^;　さすがにこの行列に並ぶ気はしなかったんで、改めて正嗣探索をすることにし、それから色々な悪戦苦闘があったことは省略しますけど、とにかく結論としては駅前交番で場所を聞いてようやく正嗣に辿り着くことが出来ました。

ってことで正嗣なんですが、みんみんに比べれば遥かにマシとは言え、それでも結構な行列が出来ております。よし！これでアタシも餃子大好き宇都宮人な気持ちを体感できるぜ！ってワクワクして行列に並んでみると、すぐにあることに気気付いてしまいました。


この行列ってもしかして・・・

どうやらこの行列の人たち…みんな県外からの観光客みたいなんですよね。並んでいるのはアタシと同じ餃子マップ持ってる人やらｉモードで有名餃子店を探索している人やらで。そんでもって店の中をチラリと覗いてみると、これまたいつものアタシ同様カメラパシャパシャやってる人がいるし、店から出てきた人からは「よし！これで３店制覇だ次何処いこう？」なんて会話が聞こえて来るし、とてもじゃないけどローカル店なふいんきではありません。おいおいおい、ココは宇都宮の人たちに愛されている地元の名店じゃなかったんかよ…とは言ったものの、これは誰も攻めることは出来ないですよね。そういうアタシ自身、ネットで調べてミーハー気分でやってきた外様モンな訳なんですからね。正嗣にしてみれば、みんみんほどの積極的な全国展開策を繰り広げている訳ではないにしても、別に観光客そのものを拒んでいるって訳では無さそうですし。（普通に発送用のおみやげセット売ってましたから）

そんなこんなで色々とやるせない複雑な気分で並ぶこと２０分ほどで、ようやく店に入ることが出来たのですが、店の中は普通に何処にでもありそうな古ぼけた（ごめんなさい）ローカルラーメン屋って感じです。きっとこの店は、全国展開だの地元だの観光客とかなんてのは関係無しに、とにかく良くも悪くも餃子を作ることしか考えてない店なんだろうなって、そんな印象でした。で、肝心の味の方なんですが、取り立てて特記することも無く、至って普通に美味しい餃子としか言いようがありませんでした。


シンプルな焼餃子＠２１０円

…と言う訳で、残念ながら宇都宮の餃子を味わうと言うミッションは失敗に終わってしまいました。いえいえ決して、正嗣の餃子にガッカリしたって訳ではありません。宇都宮餃子を味わおうと思ったら、本当に宇都宮人になって、観光地気分ではなくて日常的にいっぱい色んな餃子を食べないと、真の意味での宇都宮餃子の味ってモンは分からないんだろうなと、そんなふうに思ったんですよ。正嗣の餃子の味ってのは、地元にこの店があって、他にも餃子屋さんがたくさんあって、日常生活の中にあってこそのものなんでしょうね。

名物には、一見観光で味わう名物と、地元民になって初めて味わえる名物の二つがあるんだなと、そんなことを感じた宇都宮紀行でした。


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ってことで自分の中で宇都宮餃子に対する結論が出たので、当初の正嗣にて「地元」の餃子を食べたら帰るって予定を変更し、「観光地仕様の餃子」の方も食べてみることにしました。
宇都宮駅近辺には、色んな名店の餃子を注文できる餃子屋台村みたいなのがいくつかあったのですよ。で、その中の一つに入ってみると↓のごとくなシステム化がされており、実に便利に観光地ライズされておりました。


正嗣の名前はありません

注文したのはもちろん、みんみんの餃子です。正嗣と比べてみて軍配が上がったのは、みんみんの方でした。みんみんの餃子の方がピリっとアクセントが利いていて美味しかったですね。


みんみん焼餃子＠２４０円


宇都宮の餃子　ＪＲ宇都宮駅近辺


グルメ度／？