会津若松 〜修学旅行補完計画〜 (2011/5/3)

旅に出かけては写真を撮って旅行記を書くと言うアタシのライフワークですが、実のところその歴史はほんの1年半ばかしとまだまだ浅かったりします。地元新潟県に帰ってきたところで、今度は何処をターゲットに旅に出てみようかと思案をめぐらせていると、あ、そうだ!小学生んときに遠足で行った場所を巡ってみてはどうだろう?などということを思いつきました。
アタシはなんにせ駆け出し旅人なんで、そういった地元のちょっとした観光地ってほとんど回って無かったりするんですよね(^^; ってことでまずは灯台下暗しにならぬようにと、まずは地元めぐりをやってみようと、今回はその第一弾として小学校6年生んときの修学旅行先・会津若松を巡ってみることにしました☆…って全然地元じゃねーしそれってツッコミはごかんべんくださいw

新潟から福島会津若松に行くには、まずは第一に高速道路・磐越自動車道、その平行線を走る下道の国道49号線が基本ルートになります。でも今回の作戦・小学校の修学旅行ルートの再現をしようとするなら、線路沿いの第3のルートである国道459号線を通った方が電車移動だった修学旅行により迫れるかなと、あえて一番遠回りかつ険しく狭い道だと思われるこの459号線ルートを選択することにしました。


これぞ裏道の醍醐味


やはりメインの街道を外れると、通常とは違った珍しい景色に沢山出会えるものです☆ 道すがらにチョロっとすぐさま車を停めてこんな写真が撮れたりするんですからマイナー道は楽しいですよ☆ この名前もよくわからないマイナーなダムですが、朝モヤのかかる遠くの山を背景にド迫力に舞う水しぶきが素晴らしかったです。


ダムの向こう側


さっきのダムの奥を走って行くと、こんな景色がバーゲンセールのように飛び込んで来ます。ダムで水が堰き止められているために、流れの無い水面はまるで鏡のよう☆ こんな景色を連発されたら交通量が少ないこの道では、自由気ままに車を降りてカメラパシャパシャしまくりですよ。(いや本当は危ないからよくないんですけどね(^^;) この道、紅葉の時期に来たら凄く綺麗そうだよなあ…


ようこそ福島県☆


水鏡の川沿いをウットリ30分ほど走ると、いよいよ福島県へと辿り着きました。この国道459号線、福島に入ってからもとにかく綺麗な景色の連続で、何度車を停めたか分かりませんでしたよ(^^)


こんな景色もいっぱいでした☆


やっぱり山道のマイナー国道ってのは楽しいものでテンション上がりまくりです☆ そんなこんなで小学校修学旅行補完計画・第一の目的地、裏磐梯・五色沼に到着したときには気力MAXヘブン状態でした☆


★五色沼〜その看板に偽り無し〜

とにかくひたすら綺麗な沼が沢山あった…それがアタシの五色沼の思い出です。小学校の修学旅行からかれこれ25年以上たちますが、この思い出は全然色あせておりません…でも、アタシの中での五色沼なんですが、とにかく綺麗だったと言うイメージは残っていても、じゃあ具体的な沼の色とか周りの風景がどんなだったかってのが今ひとつ思い出せなかったりするんですよね(^^; 
あれから25年以上が過ぎて…アタシは幾多の素晴らしい景色を見てきました。もちろんその中には神秘の湖のようなものも含まれております。それなら…果たして五色沼は、阿寺渓谷や、おんたけ自然湖と比べても見劣りしないのだろうか? 実のところたんなる小学校の思い出補正で美しかったと思っているだけで実はそんなに大したモノでも無かったのかも? そんな思いもふつふつと湧き上がって来ます。もっともアタシは別に小学校んときの思い出を大事にしたいと思っているって訳でもないので(爆)単純にその真偽を確かめたいと言う思いもあって五色沼を臨んでみることにしました。で、果たしてその結果はと言うと…


湖上の磐梯山


はあ…


とにかく蒼い…


これだけで3色はあるぞ!?


これは確かに五色沼だ(><)


クリアブルーの鏡


まだあるのかYO!


生い茂る草もイイなあ


やっぱ磐梯山があると違うな


さっきよりも蒼いかも!?


これは何色って言ばイイんだ?

…さてさて如何だったでしょう? アタシごときの撮った拙い写真でもきっと五色沼のバケモノ具合は伝わったかと思います☆ アタシの五色沼の思い出は、昔補正でもなんでもありませんでした。五色沼はその五色と言う看板に偽り無しの神秘の泉でしたよ(><)


最後の泉で食べたクレープw


帰りはこのレトロバスで

この五色沼の遊歩道、普通に歩いて1時間弱くらいでしょうか? 美し楽しい散歩を終えた先で食べたクレープと、五色沼入り口まで戻るのに乗ったバスもこれまた良かったです。やっぱ素晴らしい景色に囲まれて食べるお菓子は最高☆バスのねーちゃん面白かったぞ☆


五色沼 裏磐梯・国道459号線沿い

カラフル度/★★★★★


★磐梯山ゴールドライン 〜750円の風景〜

美しかった五色沼を後にして、次は会津若松に向かいます。五色沼の位置する裏磐梯から会津若松に抜けるには、有料道路と一般道の2通りがあるのですが、さすがに修学旅行んときに使ったルートは何処を通ったかは分かりません(^^; そういうことならココはもちろん豪華に観光地仕様の有料道路・磐梯山ゴールドラインを選択です。通行料は750円と割高でしたけど、さすがにイイ金取るだけあって素晴らしい景色満載でした☆


雪の林を抜けて


途中には駐車場と遊歩道があったり

この道はゴールドラインを名乗るだけあって途中には、どーぞ車を停めて写真撮ってくださいみたいなプチ駐車場がいっぱいあります。しかもこれがまたみんな本当イイ景色ばっかりなんだなこれが☆


こんな滝まで☆


熊はおりませんでしたw

まあ幻ってほど凄い滝では無かったけれど、車を停めて徒歩1分程度でこれだけの滝が見れるのなら満足ですよ☆ 


あれに見えるは猪苗代湖

他にも写真撮るのがいまいち失敗したんで載せていない磐梯山とか、斜面いっぱいに生えるふきのとうなどなど、750円分のモトはしっかりとることが出来ましたねw


★飯森山 〜死ーんでしまぁったー白虎〜隊〜♪〜

飯盛山と聞いて真っ先に思い出すフレーズがこれです。ってことでとりあえず飯盛山とはなんぞやというのを知らない人のために簡単に解説すると…
戊辰戦争の際に朝敵とされてしまった会津藩は官軍にその居城・鶴ヶ城を包囲されてしまいます。で、城を出て戦っていた少年兵士で編成された白虎隊がこの飯盛山の山腹から鶴ヶ城を見てみたら、周りの城下町が燃え盛っているのを見て城が落城したものとカン違い。これはもうダメだと隊士20名が全員切腹してしまうという、そんな悲劇があった場所がこの飯盛山です。


今は一大観光地に

そんな悲劇のあった場所なんで、今でも訪れる観光客は絶えません。もちろんアタシの会津若松巡り修学旅行の見学コースでもありました。


鶴ヶ城を臨む白虎隊の石像


あの城のあたへんが燃えていたのか…

白虎隊切腹の地には慰霊碑が建ち、実際に鶴ヶ城を見ることも出来ます。
かつて無い悲劇の舞台から実際に鶴ヶ城を見る…アタシが是とする、何かがあったその場所に行って当時の人たちの気持ちを体感するにはこれほど感慨深そうな場所も無いような気もするのですが、ごめんなさいアタシは何故かこの場所では全然そんな気分にはなりませんでした(^^;
何故と言われても、アタシは白虎隊の悲劇というものに対して特に感情移入できないからとしか言いようがありません。それは何故と言われてもうまく説明はできませんが…
で、そんなことよりもアタシがかつて小学生時代にこの飯盛山に来て一番インパクトが強かったのは、大広場で浪曲のような歌に合わせて白虎隊の悲劇を演じて踊っている女の人の存在だったんですよ。その一部のフレーズがタイトルに書いてある「死ーんでしまぁったー白虎〜隊〜♪」ってヤツなんですよね。果たして今でもあの人たちはいるのかなあと、実のところアタシの飯盛山での一番の関心事はこれだったんです(爆)


あの時のおねーさんはどこ?

…残念ながら歌って踊っている白虎隊コスプレおねーさんはおりませんでした。あの人たちって今はもういなくなっちゃったのかなあ…いったいいつから…あれが無ければ飯盛山じゃなーい!! …と、そんなどーでもいい寂しさを感じた飯盛山でした。


飯盛山 JR会津若松駅から5キロくらい

白虎隊度/★★★


★鶴ヶ城 〜桜吹雪の舞うお城〜

小学校修学旅行補完計画の最後を飾るのがこの鶴ヶ城です。
で、先ほどの飯盛山で解説したとおり、この鶴ヶ城は戊辰戦争においてはなかなかどうしてな激戦地だったはずなのに、何故かアタシ的にはあまり興味の無い史跡だったりするんですよね(^^; この感覚はうまく説明することは出来ませんが…とにかくココはアタシ的には「史跡」ではなくて「観光地」って位置付けなんですよ。ってことで今回の作戦でも鶴ヶ城は一つのメジャー観光地と思って訪ねてみることにしました。
ちなみにアタシは小学校6年生のときにはすでに自称歴史オタクだったのですが、その当時にしても「鶴ヶ城なんて再建の天守閣なんだから大して見る価値も無いだろ」なんて斜に考えていたことを覚えております(^^;


桜が綺麗☆

ああやっぱり、ココは史跡っていうよりかは桜の名所と言った方がいいな。てか桜の木多すぎだろしかも花びら舞う桜吹雪が美しすぎるだろ(><)


桜の流れる川

堀を流れる花びらの川なんて初めて見たけれど、これヤバいくらいに綺麗です。


桜で守られたお城?

鶴ヶ城の天守閣を守るのは、堀でも石垣でもなく桜の木です!…ってのが冗談に聞こえないくらいそれは見事な桜の林でした。


天守閣から見た飯盛山

かつて石垣山一夜城から小田原城を見たときは、言われ無き感動を味わったものでしたけど、この鶴ヶ城の天守から飯森山の方を見上げても、特に感じるものは何もありませんでしたってか鶴ヶ城は桜のインパクトが強すぎるんですよ。
写真で見たとおり、この日の桜はもう満開から3分くらいは散っておりました。でもそのおかげでマジに花びらが吹雪のように舞う桜吹雪ってヤツを楽しむことが出来ました。しっかし桜吹雪もイイけれど、それじゃあこの桜が満開だったら、一体どれだけヤバいことになるんだろう…などなど、そんなこんなに桜のことばかりが頭に浮かんだ鶴ヶ城でした。


鶴ヶ城 JR会津若松駅から5キロくらい

お花見度/★★★★★


★喜多方ラーメン 〜なるほどこのレベルなら〜

実のところ修学旅行んときには他にも野口英世記念館、会津武家屋敷も見学していたのですが、アタシは博物館記念館の類があまり好きでは無いのでこれはあえてスルーしちゃったんですよ(^^; で、その代わりと言っては何ですが、喜多方市へ行って本場の喜多方ラーメンを食べるというプランを実行してみることにしました。


やっと見つけた

ってことで入ってみたのがこの「まつり屋」です。なんのことはありません。会津若松から喜多方に抜ける国道で一番最初に見つけた喜多方ラーメン店だからココにしたってだけの話ですw
さてさてココに来たのは2:45頃だったのですが、それでも店は超満員で、待ち客が二人もいる状況です。さすがに本場は凄いなと感心しつつ待つこと15分。ようやく店内に案内されて「ラーメン」を頼むことにしました。


これが喜多方ラーメンだ☆

ってことでこの「ラーメン」の感想なんですが、そんなに劇的に超おいしいって訳ではありませんでした。って言うかそもそもこのラーメン、値段は600円なんですし、他に特別スペシャルな観光地仕様のメニューがある訳でもありません。だからココで食べた喜多方ラーメンは、単なる喜多方市にあるラーメン屋さんのラーメンであり、それ以上でもそれ以下でもないんですよ。
…でもでもでも、最初からそういう観点でこのラーメンを評価すれば、これはかなり美味しいラーメンの部類に入ることでしょう。わざわざ観光地にこれだけを目当てに来るような食べ物としてはこのラーメンは評価することは出来ません。でももしこの店がウチの近くにあったのなら、きっとアタシはリピーターとしてまた食べに行くだろうなと、そんなことを思いました。そんでもって、もしも喜多方市で喜多方ラーメンを名乗るラーメン屋が全てこのレベルのラーメンを出しているならば、喜多方ラーメンとはかなりなハイレベルなのではないかと思います。
喜多方ラーメンというものを評価しようと思うのなら、以前に宇都宮餃子レポートで書いたように、喜多方市に住んでじっくり色々な店のラーメンを食べてみないとその真価は分かりませんね。

あ、そうそう大事なこと書いてなかった(^^; 喜多方ラーメンのジャンルはアッサリ魚出汁系しょうゆ味のやや太麺ですよ。


喜多方ラーメンまつり屋 国道121号線沿い

グルメ度/★★★★


そんなこんなで今回の小学生んときの修学旅行補完計画は終了いたしました。もっともアタシの場合、小学生のときの思い出うんぬんとは殆ど関係無しに、ごくフツーの観光地巡りとなってしまいましたけどね。こうして修学旅行跡地を訪れても、ノスタルジーな気分ってヤツは特に味わえませんでした(^^; 
でも逆に考えてみると、これだけ色んな見所満載な観光地が密集している会津若松は、修学旅行に来るにはうってつけの場所なんだなと実感しました。
皆さんは小学生時分にはどの地を修学旅行で訪れたでしょう? 今その場所を訪れてみればきっと、修学旅行先に選ばれる観光地ってのがどれだけハイレベルなのかが実感できるのではないかと思います☆ それプラス小学生時代の思い出に浸ることが出来るのだとすれば、こんなに美味し楽しく回れる旅コースはありませんね☆


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